NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

ミャンマーのタウンジーという町で、国際協力をやっています。NGO活動、ミャンマーあれこれ、国際結婚育児ネタなど

【FR会議2】寄付チャネルを整理する

ミンガラーバー。

ファンドレイジングに燃えている鈴木亜香里です。

 

私の所属する地球市民の会では、毎週1時間程度、事務局皆でファンドレイジングについて話し合う会議(FR会議)を実施しています。その様子を公開していきます。

 

今回は第二回。議事録取り損ねたので、不足している部分があったら教えてくだされ、事務局の皆さま~!!

 

はじめに

前回の振り返り

前回のFR会議はこちら。

ngomyanmar.com

 

本日の目的とゴールの確認

目的

現在TPAが登録している寄付メニューを知るため

 

ゴール

・寄付メニューについて、全員が同じ知識を持っている状態。

・寄付の使い道について、改めて整理ができている状態。

 

情報整理

今ある寄付メニューの情報共有

お金の寄付、モノの寄付、ふるさと納税の3つのカテゴリーに分けて、地球市民の会が今集めている寄付を整理しました。

  • お金の寄付 (正会員、マンスリーサポーター、奨学金など)
  • モノの寄付 (古切手、書き損じハガキ、ブランド物など)
  • ふるさと納税

 

自分が担当していなくて理解できていないものや、新しく始まったものなどもあったので、わかる人がお互いに説明をして理解をするようにしました。

 

新しいプラットフォーム系がいろいろ!こういうところからも地球市民の会に寄付してもらえるようになるらしい。

  • ハチドリ電力 (電気をエコなハチドリに切り替え、電気代の1%が寄付になる)
  • actcoin (寄付を可視化するブロックチェーン)
  • Give One (専門家の審査を通った団体のみ掲載される寄付サイト)

 

寄付メニューのスコアリング

たくさんある寄付メニュー。すべてに力を入れていければよいのですが、人手が限られている当会ではちょっと難しい・・・。ということで、皆で優先すべき寄付メニューはどれか、考えました。

 

その際の考える軸として、

  • ミッションと整合性はあるか
  • 収益性は高いか
  • 事務局の手間はどれくらいかかるか
  • どれくらいワクワクするか

という4点について、皆であーだこーだ言いながら点数を付けました。

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お金の寄付は、ミッションとの整合性がかなり高い!

ハチドリ電力、actcoin、Give Oneなどの新しい寄付方法は、まだよくわからないので点数がつけづらかったです。

バースデードネーションが1位!マンスリーサポーターと奨学金サポーターが2位という結果になりました。

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寄付メニューに点数をつけてランキングを作りました


各事業の役割分担

地球市民の会には、国内事業、ミャンマー事業、奨学金事業といろいろな事業があります。それぞれの事業で「ミャンマー事業は寄付を○○円集めること」という風に金額や支援者さんの人数ノルマを割り振るというより、役割分担をしてはどうかという話になりました。

 

ミャンマー事業のように広報しやすい事業もあれば、子供の居場所事業のように子供の写真やプライバシーを出すことができずに広報しづらい事業もあるからです。

 

  • ミャンマー事業(特にチン事業)は団体の広告塔になり、ファンを増やす役割。
  • 国内事業は、ふるさと納税寄付の受け皿として事業をもっと成長させる。
  • 奨学金事業は、さとおやさんをさらなる寄付につなげる。サポーターを増やす。

 

  • 自分のやっている事業以外のことは、スタッフ同士でもなかなか理解できていない。もっと発信できるところはしていくべき。
  • ミャンマー事業は、このブログもあるので割と発信しているほうだが、各事業の詳細についてもっと書いてほしい。
  • Facebookで事業内容を更新するのはタイムリーで良いが、流れていってしまう。webサイトに各事業ごとに情報をまとめるページが必要ではないか。

 

これくらい話したところで、時間切れとなりました。

 

第二回の感想

意外と助かるモノの寄付

古切手、書き損じハガキ、もう使わないブランド品などの寄付を受け付けています。こういう「もったいない系寄付」は、これまであまり重視はしていなかったのですが、意外と金額が集まることが今回わかりました。

 

古切手は分類の手間がかかるのですが、ボランティアさんが勝手にどんどんやってくださるので、事務局の手間はほとんどかかりません。書き損じハガキは、郵便局にもっていくだけなので楽!ブランドものの寄付も、Syncableという寄付プラットフォームが勝手にやってくれるので、事務局的には楽だそうです。

 

 

こういう「もったいない系寄付」は、お金はちょっと大変という方にも参加してもらいやすくて、きっかけとして良さそう。会社で古切手を集めて持ってきてくださるところもあります。モノの寄付をきっかけに、団体の活動に興味をもってもらえるのは嬉しいことです。

 

「モノを寄付してよかった」と思ってもらえる工夫がちょっと足りてないかな・・・と思ったりもする。「モノの寄付でこんなに楽しいなら、お金を寄付したらもっと楽しそう」と思ってもらえる工夫は何かないかな。

 

支援者さんの顔が見えると「ワクワク」

ワクワク度が一番高かったのは、奨学金寄付でした。唯一の10点です!他の寄付ももちろん嬉しいんですけど、奨学金が一番、支援者さんの顔が見えるんです。

 

支援者さん(さとおやさん)と、ミャンマーやスリランカの高校生(さとご)が手紙で交流をするのですが、その手紙が本当にうれしくて、事務局スタッフはワクワクします。手紙の交換は手間がかかりますが、それ以上に楽しい!!

 

バースデードネーションも、寄付してくださった方がおめでとうコメントを書いてくれたり、「あ!この人が寄付してくれたんだ!!」というのがとても嬉しくなります。バースデードネーションを主催してくれる人も、それを見て寄付してくれる人もいて、とっても楽しい!

 

バスドネ、現在実施中!(2020年6月16日~30日まで)

syncable.biz

 

逆に、ハチドリ電力、Give One、actcoinなどのプラットフォームを経由して入ってくる寄付は、支援者さんとダイレクトにつながるわけではないので、ワクワク感が少し下がる感じがしました。

 

これらは新しく始めたばかりなので、まだ支援者さんとつながれていないからわかってないだけかもしれませんが。今後、ワクワクできる感じになっていくといいな。

 

 

第三回もお楽しみに~!