NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

ミャンマーのタウンジーという町で、国際協力をやっています。NGO活動、ミャンマーあれこれ、国際結婚育児ネタなど

【FR会議5】データーベース活用・クラファン準備

ミンガラーバー。

ファンドレイジングに燃えている鈴木亜香里です。

 

私の所属する地球市民の会では、毎週1時間程度、事務局皆でファンドレイジングについて話し合う会議(FR会議)を実施しています。

 

今日は第5回!具体的なことをいろいろ相談した回となりました。

 

前回までの記事を見たい人はこちら。

【FR会議1】ファンドレイジング目標を立てる - NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

【FR会議2】寄付チャネルを整理する - NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

【FR会議3】ケースステートメントを作る - NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

【FR会議4】潜在力チェックリスト - NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

 

データベースを活用しよう 

本日のテーマ

テーマ1:支援者さんをつなぎとめておくために、データベースを活用する

  • 支援者ランクの基準を作り、対応方法を考える
  • 決済フォームを改良する

テーマ2:クラウドファンディングについて作戦会議

 

データベースは何故大切か

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データベースがなぜ必要か


データベースはとても大事!支援者さんの名前、住所、連絡先、入金情報以外にも、支援者さんをよく知るための情報を入れておくと活用がしやすい。

 

支援者ランク

寄付金額によって、支援者さんにランクをつける。そして、ランクごとに対応方法を決めておくと良いです。

 

当会は今までランクを決めてそれに基づいた対応はしておらず、スタッフの感覚で支援者さん対応をしていました。支援者さんの人数が少ないうちは、スタッフそれぞれの記憶頼りにできるのですが、人数が増えていくと管理できなくなってきます。ある程度の基準を決めておいたほうが良いです。

 

他団体の事例では、VIP限定のパーティーご招待があったり、VIPランクが〇年続くと、すごい貴重な記念品がもらえる、表彰されるなどの工夫がいろいろあるようです。

 

NPO業界以外でも、たとえば野球やサッカーのファンやアイドルのファンクラブなどは、金額によってランク分けしているところがかなりあるようです。ファンのランクに合わせた対応をできるように。

 

 

データベースやファンドレイジングの勉強会に出ると、「年間100万円以上の寄付者はVIPランク。VIPには、理事長からお礼の電話をするのが良い」などと、よく言われます。が、「理事長から電話もらってそんなに嬉しい??いらんやろ(笑)」という意見も出ました。一方で「総会で表彰された様子を見て憧れて、学校を支援してくださった支援者さんも過去にいらっしゃった」という意見も。

 

(当会はふるさと納税からの寄付もあるのですが、ふるさと納税は寄付とは少し支援者さんの性質やコミュニケーション方法が異なってくるので、ふるさと納税については別に後日考えることにしました。)

 

「年間100万円以上の人だけをVIPにしたら、VIPが少なくなりすぎる」「〇〇さんで年間〇〇円くらいだから、これくらいの金額が良いのでは?」などと皆で話し合って決めたのがこちら。

 

昨年1年間の寄付額で見ます。

ブロンズ:0~24,000円(月2,000円以下)

シルバー:24,001円~50,000円

ゴールド:50,001円~100,000円・・・お礼状と粗品を送る

プラチナ:100,001円~300,000円・・・総会にて表彰、粗品

VIP:300,000円以上・・・総会にて表彰、粗品

 

正会員や奨学金などは月1,000円や2,000円です。なので、それだけやられている方はブロンズ。

 

正会員や奨学金を3口以上されていたり、それに追加して単発のクラウドファンディングなどにご協力いただいている方はシルバー。

 

ゴールド以上の方には粗品を。プラチナやVIPの方には、総会での表彰もやろうということになりました。遠方で総会に来られない方には、感謝状を送付します。あとは、年次報告書にVIPの方のコメントなども載せてはどうかという案が出ました。

 

粗品はこれから相談していきます。ミャンマーの布で作ったちょっとした小物などがアイディアにあがっています。こういうのを考えるのは楽しい!

 

2020年度の寄付金額に応じて、2021年5月の総会で表彰したいと思いますので、支援者の皆さまは楽しみにしていてください。

 

決済フォームの改良

団体webページから、寄付をするための決済フォームに飛べます。この決済フォームが曲者で、わけがわからない。当会の支援メニューは多岐にわたるため、どれを選んだらよいのが、支援者さんが大混乱してしまう作りになっていました。

事務局スタッフですら混乱してわからなくなるレベルです。なので、せっかく寄付しようと思っても、わからないので諦めてしまった方が過去にたくさんいたと思います。

 

リンクより、決済フォームを見てみてください。寄付の使途が多すぎて選べん・・・。クレカを使う場合なんて、間違えたら怖いから諦めてしまいます。

https://terrapeople.secure.force.com/

 

今回、決済フォームのアップデートが行われ、寄付の際に迷わずできるように改良されました。例えば、奨学金のページから決済フォームに飛べば、奨学金のみ表示されるように設定できるようになりました。

 

他にも・・・

  • 入力すべき情報が多いと嫌になるから、なるべく必須項目はなくそう。
  • ご支援のきっかけを入力してもらえるようにしよう。
  • 奨学金支援の方には、手紙の交流希望の有無、さとごの性別希望について聞けるようにしよう。

などと相談して決めました。

 

今までは「使いづらい」「この項目を追加したい」「項目が多すぎる」などと、それぞれが不満を感じながらも、改善のためのアクションを取る場所がありませんでした。が、今回の会議で皆で決められて良かったです。

 

クラウドファンディング準備

ミャンマーチームで、8月にチン州の学校建設資金を集めるクラウドファンディングに挑戦するつもりです。高い目標のため、ミャンマーチームだけではなく全体に共有しておく意味で、今回のFR会議の議題としました。

 

チラシ・webサイト

webサイト(ランディングページ)はすでに作成済です。支援者さんからの声だけはまだ途中ですが、すでに公開しています。(寄付決済ページはまだです。)

ミャンマー・チン州学校建設プロジェクト

 

紙ベースのチラシの作成も終了し、現在印刷中。印刷が完了したら、年次報告書の発送と合わせて既存の支援者さんに送付する予定です。

 

年次報告書の発送は8月のお盆明け予定とのことでしたが、それだとクラファンには遅くなるので、8月初旬の発送ができるようにリスケジュールしてもらうことになりました。(こういうスケジュール調整ができるのも、皆で話し合う時間があるからですよね)

 

プラットフォームをどうするか

今使っているデータベース上で、クラウドファンディングができるようになるそうです。

 

クラウドファンディングには、さまざまなプラットフォームがあります。READYFORとか、CAMPFIREとか、Syncableとかですね。

 

これまでは手数料が安いのでSyncableを使っていましたが、データベース上でできるようになるとSyncableよりさらに安くなる(クレカ手数料4%のみ)ので、とても良いです。

 

(クラファンのプラットフォームについては、また別に記事を書きたいと思います)

 

とりあえず、データベース上のクラウドファンディングフォームを使ってみようということになりました。どうしても使い勝手が悪そうなら、Syncableを使うことにします。

 

Facebookでの広報計画

7月、8月にFacebookで発信する記事は、すでに計画を立てています’。クラウドファンディング成功のためには、2~3日に1回は記事をアップするのが良いと言われています。

エクセル画面のスクリーンショット

FB配信計画

「寄付してください」という投稿ばかりだとつまらないので、チン州の文化の話や、スタッフの想いなど、いろいろな記事を投稿していきます。お楽しみに!

 

アタックリストの作成

クラウドファンディングは、インターネット上にただアップするだけでは集まりません。SNSでたくさん発信するのはもちろん、これまでの支援者さんや支援してくれそうな方に個別で連絡していくのも大事なこと。

 

FR会議4の記事でも書きましたが、事前にどなたに連絡をするかリストを作っておくと迷いがなくなります。また、予想金額を記載していくことで「これくらい集まりそう」と計画を立てることができます。(予想金額がわからなすぎて、めちゃくちゃムズイのですが・・・)

 

すでに、データベースからこれまでの支援者さんのデータを抜き出しました。また、各スタッフが「まだ寄付はしてもらったことはないけど、関心が高そうな方。シェア協力してくれそうな方」をリストに追加しています。

 

ミャンマー事業担当だけではなく、事務局スタッフ全員がアタックリストを作成することになりました。今週中に、ある程度アタックリストを完成させます。

 

関係者の巻き込み

ミャンマー事業担当だけでなく、事務局全体でクラファンを頑張っていくことになっています。しかし、それだけでは足りません。もっと関係者を巻き込んでいく必要があります。理事さんと、過去支援者さんを巻き込んでいく作戦を立てています。

 

理事さんの巻き込み

7月下旬の理事会にて、クラウドファンディングの説明をします。チラシ配布やシェアのお願いをしますのでよろしくお願いします。理事さんたちのご友人やお知り合いも、社会貢献や寄付に関心がある方が多いはず。高額寄付を期待しています!

 

過去支援者さんの巻き込み

すでに過去の学校建設支援者さんに声をかけて、応援コメントを集めています。ありがたいことに、皆さん「書きます」と言ってくださり、続々と応援コメントが集まっています。また、こちらからお声をかけさせていただいた支援者さん以外にも、Facebookで「支援の感想文」を一般募集し始めました。

 

第5回の感想

クラファンの準備が楽しい 

FR会議の感想というより、クラファンの話なんですが・・・クラファンの準備を進めるのがとても楽しいです。特に、いろいろアイディアを思いついてやってみたり、支援者さんに連絡したりするのが楽しい。(今日のブログも、テンション上がってクラファンのことを書きすぎた感ある・・・)

 

「寄付してください」と直接言うのは少し言いづらかったりするのですが、応援コメントやシェアのお願いだと、比較的お願いしやすくなるので良いですね。そして、皆さんの対応が温かすぎる・・・(嬉泣)。コメントだけお願いしているのに、すでに寄付を振り込んでくださったり、寄付予告をしてくださる方もいらっしゃって、本当にありがたいです。

 

 

こういうtweetにいいねくれたり、RTしてくれる人もいて、とても嬉しいです。

 

支援者さんたちに連絡するのがどんどん楽しくなってきています。私から個別連絡来そうだなと思う方は、覚悟して待っていてください(笑)。