ミンガラーバー!
最近、ファンドレイジングに燃えている鈴木亜香里です。
NPO法人「地球市民の会」のミャンマー駐在員をやっています。
NPO業界で働く人の多くは、寄付をいただいて活動をしていることもあって、他の人をに寄付することも割とカジュアルにやっている印象です。寄付に対する抵抗がないんですよね。NPO業界は給与水準が低いことが多いので、給与額に占める寄付のパーセンテージとか出したら、けっこう高い割合が出るのでは?
私も御多分に漏れず、最近は寄付することが増えてきました。さきほど、ちょっと思うところがあって寄付をしてきたので、ブログに書きます。
私がこれまでしてきた寄付
このブログを開設してから約1年ちょい、私がしてきた寄付についてまとめます。(自分がまとめたいだけなので、「そんなん読みたくない」という方は飛ばして次の段落へ)。
毎月の寄付
自分が所属している「地球市民の会」には、毎月1,000円の会費を払っています(給与から自動的に引かれる・・・)。
友人が新宿でやっている「こども食堂」に、毎月2,000円寄付しています。クレジットカードから勝手に引き落とされるから楽ちん!
地球市民の会のミャンマー人スタッフみんなで、高校に通えない子供1人の生活費を2年間出しています。皆、少ない給与からやりくり。私も少し出しています。
単発寄付
あとは、単発で思いついたときなどに寄付をしています。過去記事にもいろいろ書いてます。
大好きなアーティスト「よかろうもん」のサイン目当てに4,000円寄付!
勉強目的でインパクト投資やってみた!31,500円
バースデードネーションも、けっきょく自団体に寄付しちゃったりする。
あとは、ミャンマーの災害緊急支援とか、イスラム教関係でモスクに寄付とかです。割といろいろ寄付する機会があります。
今回の寄付:Learning by Giving プロジェクト
寄付先を選ぶ元気もない・・・
なんか最近、停滞感がありまして・・・
なんか最近待ってばっかり。コロナの自粛解除を待つ、子供の宿題が終わるのを見ながら待つ、おなかがすくのを待つ、寝る時間になるのを待つ、素敵なお知らせが来るのを待つ・・・待つだけじゃなくて、攻めたい気持ち。
— 地球市民の会ミャンマー駐在員☆鈴木亜香里 (@akari323) 2020年6月2日
気分を変えようと思って、思いついたのが「寄付をすること」。でも、どこの団体に寄付するかを選ぶのも、真剣に選べば選ぶほど時間がかかって疲れてしまう・・・。
最近は、仕事と家族のことに時間を使いたいと考えているので、寄付先を選ぶ時間的余裕がないと感じていました。
コロナ関係の寄付もいいけど、今は割とそっちにお金が集まりやすくなっているだろうから、弱いものやマイノリティーにシンパシーを感じがちな私は「別のところに寄付したいなぁ」などと思ってしまう。
どうしようかなと考えているときに、たまたまtwitterで発見したのが、こちらの「Learning by Giving」でした。
寄付先を子供たちが決めてくれる!
こちらに寄付をすると、寄付先の団体を子供たちが選んでくれるそうなんです。ファンドレイジング協会が子供たち対象にワークショップ型の授業を行ってくれます。「どの団体を、どういう視点で選ぶか」などを子供たちに考えてもらい、最後に子供たちが決めた団体に実際に寄付をするというもの。
子供たちにとって、とっても貴重な経験になるでしょう。寄付文化の醸成という意味でも本当に素晴らしそうなプログラムです。
1万円以上寄付すると、リターンとして子供たちからレポート(寄付先を選んだ理由と感謝の想い)が届くそうです。子供たちがどういう視点で寄付先を選ぶのか、ファンドレイザーとしてとても興味がある!!
しかも、ファンドジングの総本山、ファンドレイジング協会が主催するクラウドファンディングですから、どんな報告が来るんだろうかと期待しちゃいます。目標金額も1000万円と高いけど、ファンドレイザーの誇りをかけて集めきるだろうし。そういうところも興味がある!
寄付をしたいけど、寄付先を決められない私にとって、まさにうってつけ!
- 子供たちの勉強になる
- どこか良い団体に寄付ができる
- 私のファンドレイジングの勉強にもなる
ということで、1万円寄付しました。
クリック数回で寄付完了
余談ですが・・・
Ready forは、前回のライブハウス応援寄付で利用していたので、ログインしたらすでにクレジットカード情報も登録された状態。クリック数回だけで寄付することができてしまいました。簡単すぎて逆に怖いくらいだった・・・。1万円が数クリック!
寄付文化の醸成について
寄付ランキング世界一の国「ミャンマー」
日本は、「寄付文化がない」などとよく言われます。最近は、阪神大震災、東日本大震災、コロナ禍・・・と災害に遭いながら、少しずつ寄付をする人が増えてきたとも言われていますが、ミャンマーと比べたら日本はまだまだです。
私の暮らすミャンマーは、寄付ランキング世界一を何度もとったことがあるくらい、寄付文化が根づいています。
持っているお金の量は、ミャンマー人よりも日本人のほうが圧倒的に多いはず。「お金がないから寄付できない」というのは、寄付したくない言い訳に過ぎないと感じます。
楽しそうに寄付する人を見ると、自分も寄付したくなる
ミャンマー人が寄付大好きなのは、小さいときからまわりの大人が嬉しそうに寄付をするのをたくさん見てきているからでしょう。僧院に寄付する、パゴダを建てる、養老院に寄付するのが夢だ、憧れだ、と語るミャンマー人の多いこと!
日本人の場合は、これまで寄付するという経験が少なかったので、慣れていないのかなと思います。Learning by Giving プログラムは、子供たちが寄付に慣れていく、寄付のことを考えるというきっかけになるんじゃないかなと思います。
ファンドレイザーの腕の見せ所
私がやりたいと思っているのは、「寄付の循環をデザインすること」。こちらの記事の最後のほうにも書いていますが、ポジティブに寄付のことを語れて実践できる社会になったらいいなと思います。
寄付をすることで得られることはいろいろあるはずなんです。それを見えやすくするのがファンドレイザーの腕の見せ所なのかなと考えています。
支援したさとごから手紙が届く奨学金制度とか、チャイルドスポンサー制度は、その辺の設計が素晴らしいと思います。Learning by Giving も、面白い制度設計だと思います。