NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

ミャンマーのタウンジーという町で、国際協力をやっています。NGO活動、ミャンマーあれこれ、国際結婚育児ネタなど

コロナのおかげで得たものは?

ミンガラーバー。

ミャンマーでNGOの駐在員をしています、鈴木亜香里です。

 

日本は緊急事態宣言が解除されたようですし、ミャンマーも6月1日より解禁ムード。まだまだ油断はできませんが、コロナの日々を簡単に振り返っておきたいと思います。

 

コロナに振り回された日々

最初のころは、「日本に帰れなくなる!」という焦りでかなり心がグラグラしました。この時期は、とにかく毎日状況が変わるので、振り回されてしんどかったです。

そのときの様子はこちらの記事に書いています。

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在宅ワークが4月7日から始まり、お手伝いさんも呼ばないことになったので、子供の世話も大変!

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コロナで失ったものは・・・PCデータ。PC修理費用(1万5千円)泣

 

コロナのおかげで得たもの

幸い、身近な人がコロナにかかってはいないので、「コロナのおかげで得たもの」をポジティブに考えることもできます。意外とたくさんのものやことが得られています。

 

オンラインで学ぶ機会が増えた

一番実感しているのは、オンラインで学ぶ機会が増えたこと。zoomを利用したオンライン講座やイベントがたくさん実施されています。ミャンマーに住んでいて物理的に行けないので、受けたい研修があっても今まで諦めていましたが、コロナのおかげたくさん受けられるようになりました。有料講座も無料のものも、ここぞとばかりに受けまくっています。

 

ファンドレイジングの勉強や、資格をとるための講座など。いろんな講座を、週に3~4くらい受けています。真剣に受けるものもあれば、ラジオ代わりに聞いているだけのものもあります。

 

最初は慣れないzoomに疲れたりもしましたが、最近は慣れてきました。

 

コロナ情報をブログで発信するようになった

このブログ上で、ミャンマーの新型コロナウィルスに関する情報を発信しています。

そのおかげで、以下のメリットがありました。

  • ブログ記事が増えてブログが充実した
  • ブログのアクセス数が増えた
  • twitterのフォロワーが増えた
  • 「ブログ見てるよ、ありがとう!」と言われることが増えた
  • 私のミャンマー語が上達した

 

特に、ミャンマー語の上達はうれしいです。ブログを書くために、Facebook上で発表されるスーチーさんの言葉や、保健スポーツ省、外務省の発表、ネットニュースなどを読むようになったからです。

 

今まではミャンマー語の文章を読むのに苦手意識がありましたが、苦手意識がだいぶ薄れて、本気を出さなくても気軽に読めるようになってきました。また、重要な部分だけを拾い読みすることも、少しずつできるようになってきました。

 

コロナ疑いで隔離されていた人の手記を翻訳しています。長いですが、なかなか面白いので、まだの人はどうぞ。

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仕事に燃え出した

最初のころは、慣れない在宅ワーク+子守りでヘトヘトでしたが、慣れてくるに従い、在宅でも集中して仕事ができるようになってきました。「ダラダラ仕事するくらいだったら、子供たちの面倒を見たい!子供と遊びたい」と思うので、仕事の効率がかなり上がったと思います。

 

また、コロナのせいで、団体の経営について危機感を抱くようになりました。

  • コロナ関連寄付は集まるだろうが、国際協力分野には寄付が集まりにくくなりそう。
  • スタディーツアーやイベントがコロナで実施できないので、事業収入が減少しそう。

 

コロナで村になかなか行けずにいるので、幸いなことに時間は比較的あります。なので、この期間にどんどん新しいことをしかけていき、組織の改善に取り組んでいきたいと思っています。

 

第一弾:オンライントーク

その第一弾として企画したのが、ゴールデンウイークに実施した「オンライントーク」企画です。zoomを使って、5日間いろんな内容のトークをしました。最終日には40名近くの方に参加いただき、やってよかったと思える企画になりました。今後も月1回ペースくらいでやっていきたいと考えています。

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zoomに19名が映っている様子

オンライントーク4日目の記念写真

 

第二弾:ファンドレイジング会議

これは外向けのイベントというより、団体内部のことになるのですが、事務局の皆でファンドレイジングや組織改善に向けて話し合う機会をもつことにしました。週に1回、1時間くらいです。

ミャンマー駐在も参加できるように、zoomでつなぎながら話し合います。ワークショップ的な感じにもしたいなぁ。

 

コロナ以前は、zoomを使うことを知らなかったし、ミャンマー駐在員は村にでかけて事業を回すことで忙しく、あまりこういう会議ができずにいました。今は、zoomのおかげで、こういうこともできるようになってきて良いですね!

 

ブログもいっぱい書いてるよ!

コロナ関連ブログ以外にも、たくさんブログの記事を書くようになりました。一時期は月に1記事くらいしか書けてなかったこともあるのですが・・・今は私、仕事に燃えていますからね。

このブログを読んで、地球市民の会のファンになってくる人が増えると嬉しいなと思って書いています。いつも読んでくださって、ありがとうございます!!

 

家と過ごす時間が増えた

家がきれいになった

水祭り休暇中に、夫がやたらと大掃除に精を出したおかげで、家の断捨離が進み、少しきれいになりました。(まあ、子供がおもちゃを散らかしたりはするんだけど)

まだまだ散らかっているところはありますが、以前よりだいぶ暮らしやすい家になってきたと思います。

 

PCの断捨離ができた

上述しましたが、子供がぶつかってきたせいでPCが落下し、モニターとハードディスクが壊れました。また、外付けHDDも落っことして(これは私のせい)、今までの子供の写真と、バックアップしていた仕事のデータが飛びました。

 

少し落ち込みましたが、断捨離ができたと考えることにします。今後は、クラウドにしか保存しないことに決めました。バックアップいくらとってても、ダメなときはダメですからね。

 

家族と過ごす時間が増えた

子供とずっと家で一緒に過ごしてして、ストレスがたまるときもありますが、成長を見られて楽しいです。次男がたくさん話せるようになってきたり、長男がだんだんと字を書けるようになってきたり。夫も、お店にお客さんが少ないので、帰ってくる時間が少し早くなってきたりしています。

 

コロナ以前は「もうちょっと子供の勉強を見てあげたいな」などと思っていたので、それが少し叶って良かったです。

家族写真

7回目の結婚記念日もステイホームでした

 

あなたがコロナで得たものは?

COVID-19のいま、どんな自分でありたい?

さて 、皆さんがコロナで得たものはなんでしょうか?非常事態宣言も解除されて、少しずつ動き出す時期ですので、この機会に振り返ってみてはどうでしょうか。

参考までに、こちらの図を再掲します。

COVID-19のいま、どんな自分でありたい?

COVID-19のいま、どんな自分でありたい?

 

学校閉鎖の経験を持つミャンマー

子供の学校がいつ再開されるのか、まだまだ不安なことはあります。日本でも、学校を9月入学にすべきとか、いろいろ話し合われていますよね。

 

実は、ミャンマーには、学校閉鎖をやってきた歴史があります。88年からの民主化運動の影響で、学校は1年くらい、大学は4年くらい閉鎖されていました。うちの夫もその影響を受けていて、しばらく学校に行けない時期が続いたそうです。

 

「そのときどうしてたの?」と聞くと、「普通に家にいた」とのこと。そのころのミャンマー学生の多くが学校閉鎖の影響を受けたはずですが、普段は全く話にものぼらず、1年学校の勉強が遅れて卒業が遅れたところで、何の不自由もなく暮らしています。

 

今は「大変だ」と思うことでも、いつかは「大したことはなかった」と感じられる日が来るでしょう。スーチーさんだって、15年間軟禁されたけど「乗り越えられた」と言っていますからね!

 

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