NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

ミャンマーのタウンジーという町で、国際協力をやっています。NGO活動、ミャンマーあれこれ、国際結婚育児ネタなど

ミャンマーCOVID-19のケース120~150をまとめてます

ミンガラーバー。

ミャンマー残留組の鈴木亜香里です。

 

ミャンマーの陽性患者の情報をまとめてきたこのブログですが、患者数が増えたので3本目の記事となります。最近は最初のころのような詳細がなかなか発表されないので中身は薄いのですが、せっかく続けてきたのでやめずに頑張ります。

 

ケース121は、私の自宅のすぐそばの人でしたので、詳細を書いています。

ケース144は、いろいろ炎上したらしく、保険スポーツ省から詳細発表がありましたので翻訳してます。

 

ケース1から41はこちら

www.ngomyanmar.com

 

ケース42~119はこちら

www.ngomyanmar.com

 

4月21日判明2例

 

ケース120:21歳女性、ダゴンミョーティッ(東)

接触歴なし、渡航歴なし。ヤンゴン国民病院で隔離患者だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

5月7日発表、回復しました。

 

ケース121:21歳女性、南シャン(タウンジー)

接触歴なし、渡航歴あり。自宅でQuarantine中だった。タウンジーのセッサントゥン病院に移動。

 

このケース121は、我が町タウンジーです。しかも、自宅から近い!徒歩5分もかからない距離です(ぎりぎりロックダウンから外れたのでセーフ)。なので、情報がめちゃくちゃ集まってきます。公式発表は上記のものだけですが、タウンジーの友人ネットワークやFacebook情報などでかなり詳しいことを把握できました。

 

外務省からのメールでは、14日以内の渡航歴ありとありましたが、実際は違います。ケース121はイギリスから3月22日に帰ってきました。そして、ヤンゴンの空港付近のホテルで14日間のQuarantineを受けています。Quarantineを終了した証書ももらっていて、4月5日にゴールデンミャンマーに乗ってタウンジーに来ました。(ちなみに、そのゴールデンミャンマーのチケットはうちの夫が販売しました。お父さんに販売したので、彼女とは接触していません)

 

ヤンゴンのQuarantine中に、味やにおいを感じないという症状が出ており、彼女は検査をしてもらいたいと申し出ています。しかし、その時期は検査可能数がかなり少なかったのと、「奥歯の虫歯のせいだろう」と片付けられてしまい、検査を受けられなかったとのこと。

 

4月5日のゴールデンミャンマーに乗って、ヘーホー空港までやってきました。彼女の父親が空港まで迎えに行っています。タウンジーの自宅に戻った後は、市場に行ったり、レストランに行ったり、母親の家に行ったりと少し出歩いていたようです。歯医者にも行っています。

 

4月15日になってもまだ味覚が戻っていなかったので、タウンジーのCOVID-19受け入れ病院であるセッサントゥン病院に、父親と一緒に行っています。イギリス帰りであること、14日のQuarantineを終了したことなどを説明して検査を希望しますが、「タウンジーでは検査できない」などと言われて家に帰されました。それでもやっぱりおかしいということで、地区の長に相談してレターを書いてもらい、このたび検査を受けることができ、陽性が出たとのことでした。

 

これらの情報は、Kanbawzar Tai Newsや、地区の長が出した公式レターなどがFacebook上で見れます。そこからとった情報です。地区の長のレターなんて、住所や本人の名前まで全部書いてありました。

 

夫のところにも航空会社から電話がかかってきて、「例の陽性患者が乗った便はどれ?うちの会社の便?患者の名前を教えろ」などと確認が来ていました。「コロナウィルスで死なずに、社会的に死ぬから名前までは言わない」と夫は言っていました。夫が言わなくても、他のルートから普通にわかるんですけどね。。。

 

こちらのケースは、イギリスから帰国して1か月以上たっています。潜伏期間が長かったり、完治するまでの期間がめちゃくちゃ長いと感じます。

また、ミャンマーの検査体制が脆弱で、検査をすべき人にも検査できていないことがわかります。

 

 

4月22日判明6例

この日は246名中6名が陽性でした。全員が接触歴のある人たちでした。

 

ケース122:28歳男性、タケタ

ケース84と接触歴あり。Quarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース123:18歳女性、インセイン

ケース108と接触歴あり。Quarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース124:45歳男性、ミンガラドン

ケース89と接触歴あり。Quarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース125:18歳男性、ボータタウン

ケース110と接触歴あり。Quarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース126:47歳男性、タムエ

ケース87と接触歴あり。Quarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース127:24歳女性、インセイン

ケース94と接触歴あり。Quarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

4月23日判明12例

ケース128:54歳男性、タウンオッカラッパ

接触歴あり。Quarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース129:31歳女性、タケタ

接触歴あり。Quarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース130:65歳女性、インセイン

接触歴あり。Quarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース131:28歳女性、インセイン

接触歴あり。Quarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース132:80歳男性、マンダレー(マッタヤー)

接触歴なし。渡航歴なし。マンダレー国民病院で隔離治療中だった。カントーナーディー病院に移動。

 

 5月7日発表、回復しました。

 

ケース133:45歳男性、パベーダン

ケース79と接触歴あり。ヤンゴンにあるホテルでQuarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース134:35歳男性、タムエ

ケース79、92、93と接触歴あり。ヤンゴンにあるホテルでQuarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース135:35歳女性、チャウダダー

ケース79、93と接触歴あり。ヤンゴンにあるホテルでQuarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース136:25歳男性、チャウダダー

ケース92と接触歴あり。ヤンゴンにあるホテルでQuarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース137:31歳女性、フライン

ケース79、93と接触歴あり。ヤンゴンにあるホテルでQuarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース138:53歳男性、ダゴン

ケース93と接触歴あり。ヤンゴンにあるホテルでQuarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース139:26歳女性、フライン

ケース79、93と接触歴あり。ヤンゴンにあるホテルでQuarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

4月24日判明5例

ケース140:39歳女性、フライン

ケース24,62と接触歴あり。Quarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース141:28歳男性、インセイン

接触歴ありだけど、だれなのか特定している最中。Quarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース142:35歳男性、ダゴンミョーティッ東

ケース79,93と接触歴あり。Quarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース143:87歳女性、北シャン(ムセ)

接触歴なし。渡航歴あり。Quarantine中だった。ムセ国民病院に移動。

 

ケース144:24歳男性、カチン(モーニン)

接触歴なし。渡航歴あり。モーニン国民病院で疑い例だった。ミッチーナ国民病院に移動。

 

4月26日発表

ケース144が働いていた「チャンリー」サンダル工場に関して、保健スポーツ省の対処

4月25日の保健スポーツ省からの報告には、ヤンゴン、ラインターヤーの「チャンリー」サンダル工場のスタッフ1名がCOVID-19の陽性であり、その患者(ケース144)をモーニン病院からミッチーナ病院に送るとあった。

その工場には、外国人とミャンマー人スタッフが8000人ほどいる。

その工場を4月22日に、専門家を含む検査チームが検査をし、助言に従えば事業を継続してもよいとの結果が出た。

患者について、4月25日にヤンゴンの保健省率いるチームが調査したところ、下記のことがわかった。

・ケース144は、工場で働いている中国人の機械修理師の通訳として、3月2日から4月15日まで働いていた。

・4月4日に発熱、咳の症状が出て、工場のクリニックへ、4月7日に外の個人クリニックに行った。

・4月15日に、ヤンゴンからモーニンへ、カマユッに住む人の車で二人で移動した。

・4月16日にモーニン町の決まった場所でFacility Quarantineに入った。

・4月19日に、発熱、咳、食欲不振などのため、モーニン病院の隔離区画に入院した。

・過去14日間にCOVID-19患者との接触歴はない。

・患者は自分の仕事部屋で仕事をしており、その部屋で仕事をしていた工場スタッフ、患者が住んでいた17室の寮に住んでいたスタッフを除き、その他のスタッフは接触歴はない。

4月10日から4月24日まで、その工場は閉鎖されており、25日は半日オープンし、2000人のスタッフが仕事をした。

調査グループは4月25日に、濃厚接触した人をヤンゴンの決められた場所でのFacility Quarantineに送り、8名を検査した。4月26日の検査結果によると、濃厚接触者8名は陰性だった。患者が住んでいた寮を立ち入り禁止とし、消毒をしっかりとした。

4月26日に、患者が住んでいた寮の17部屋に住んでいた45名と、その工場の外国人スタッフ70名、4月27日に他の接触者から検体をとった。

 

4月25日判明2例

ケース145:48歳男性、ザガイン(ザガイン)

接触歴なし。渡航歴あり。Quarantine中だった。ザガイン国民病院に移動。

 

ケース146:32歳男性、カマユ

ケース139と接触歴あり。Quarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

4月28日判明4例

4月26日、27日はうれしいことに2日連続でゼロでした!

 

ケース147:43歳男性、タムエ

ケース133、134、142と接触歴あり。Quarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース148:19歳男性、タウンオッカラッパ

ケース128と接触歴あり。Quarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース149:15歳男性、タウンオッカラッパ

ケース128と接触歴あり。Quarantine中だった。タウンオッカラッパ病院に移動。

 

ケース150:18歳女性、北チン(ハカ)

接触歴なし。渡航歴あり。ハカ国民病院でQuarantine中だった。