NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

ミャンマーのタウンジーという町で、国際協力をやっています。NGO活動、ミャンマーあれこれ、国際結婚育児ネタなど

【国際協力講座】ミャンマーの子どもが高校教育を受けられるベストな支援方法は?

ミンガラーバー(ミャンマー語でこんにちは)

 今日はミャンマーの教育について、学びたいと思います。

 

 

統計で全体像をつかもう 

まずはこちらをご覧ください。

2014年に実施された国勢調査のデータからとりました。
(2014年より前の国勢調査は、なんと1983年!31年ぶりの国勢調査でした)

 

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センサスより

その年齢の人達が、どれくらい学校に通っているかを表したグラフです。

 

男女のグラフがほぼ重なり合っています。

教育については、男女で差はほとんどないみたいで、それは嬉しい限り。

 

年齢に注目しましょう。

ミャンマーでは、5歳~9歳が小学校、10歳~13歳が中学校、14歳・15歳が高校です。

入学の遅れや留年等により年齢がずれることがけっこうありますが、基本はこう。

 

小学校にはまあまあ行けているようですが、中学校の後半から高校の年齢になると、ガクッと落ちています。

高校に最後まで通える子は、50%もないですね。大学進学は30%以下のようです。

 

つまり、「小学校には行ける子は多いけど、中学校や高校に通えない子どもがたくさんいる」ということがわかります。

 

 

中学校や高校に通えない理由は?

一番の理由は、「学校が家から遠くて通えないから」です。

 

農村の様子を見ていると、だいたい各村に小学校は最低でもあるようです。

(外国人が行けないめちゃくちゃ田舎まで行けば、小学校がない村もあります)

 

その一方で、中学校や高校の数がまだまだ不足しているのが現実です。

 

家から一番近い高校まで、片道10キロ。

公共交通機関はありません。

雨季は道がドロドロになるので、とても歩ける距離ではありません。

 

親戚が高校の近くに住んでいる場合は、親戚の家に下宿して高校に通うことができます。

お金を持っている場合は、町にある進学用の寮に住んで高校に通うことができます。

 

でも、お金がない家庭の子どもは、高校教育を受けることができません。

都会と田舎のどちらに住んでいるか、家が裕福かどうかで、教育をうける機会に格差ができてしまっています。

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自転車で高校に通う生徒たち

 

この問題の解決方法は?

さて、この問題を解決するために、どのように支援するのがよいと思いますか?

国際協力を志すという方は、ぜひ考えてみてください。

 

「高校がないんだから、高校を建設すればよい」と思いますか?

 

できるだけ効率よく(=お金をかけず)、効果が高い(=たくさんの子が高校に通えるようになる)方法は何でしょう?

 

 

次の記事で、私の考える解決方法を書きたいと思います。

続きはこちらでどうぞ。

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