ミンガラーバー。
最強のファンドレイザー、鈴木亜香里です。(←自分で言うか!)
寄付月間2021では企画大賞を受賞しました。
「どういうこと!?」と驚きを生むファンドレイジングが得意です。
さて、今日はそんな私が現在挑戦している「#寄付やせ」というファンドレイジングについて紹介します。
「#寄付やせ」は、ミャンマーに寄付をするたびに、私が運動して痩せる企画です。
・・・
「はぁ!?意味がわからん!!」
ですよね~。
でも、これでどんどん寄付が集まっているんです。バースデードネーションですが、誕生日の1週間前に目標金額10万円を軽々達成しました。
P2Pファンドレイジングの最強フォーマットができたと思っています。とっても良いフォーマットなので、たくさんの方にぜひとも真似をして寄付集めをしてもらいたいと思っています。
この記事はこんな方にオススメです
- 自団体に寄付を集めたいファンドレイザー
- 応援したいNPO団体がある方
- ダイエットや資格取得など、頑張りたいことがある方
- 何かの習慣化をしたい方
「#寄付やせ」とは
まずはこちらのページをご覧ください。読めばだいたいわかるかと思います。
https://syncable.biz/campaign/2421/
3月23日は鈴木亜香里の誕生日!コロナ以降、引きこもりでほとんど運動していない私に、運動せざるを得ない理由を与えたもーれ。1,000円で10分運動、金額が高くなるほど負荷がアップ!ご寄付は地球市民の会の「ミャンマー復興支援基金」に入れます。目ざせマイナス2キロ!!
「自団体のミャンマー復興支援基金に寄付を集めたい」という崇高な気持ちと、「痩せたい、運動したい」という個人的な煩悩を掛け合わせて生まれた企画です。
既存の挑戦系ファンディングとの違い
これまでも、何かに挑戦する姿を見せることで寄付を集めるファンディングはあったじゃないか!と思われるかもしれません。でも、違いがあります。以下、解説します。
「誰かのために頑張れる!」挑戦系ファンディング
実は、これまでも似たような寄付集めの方法はありました。何かに挑戦する姿を見せることで、周りの方から応援として寄付を募る方法です。
例えば・・・
有名なのはこちらです。「99歳のお爺さんが庭を100周するので、応援する気持ちがある方は指定の団体に寄付をお願いします」というもの。なんと、17億円も集まったそうです。
99歳退役軍人、自宅庭を100周して寄付金17億円集める ピアース・モーガンも「騎士称号を与えるべき」(英)<動画あり> (2020年4月16日) - エキサイトニュース
日本でもあります。
#RUNforUNICEF | FRIENDonation | 日本ユニセフ協会
走るのが趣味の方が、自分の走った距離に応じてユニセフに寄付をします。練習で1キロ走ったら〇〇円をユニセフに寄付。また、その姿勢に共感した人が、追加で投げ銭的に寄付することもできます。
また、ホームランを打つたびに10万円寄付するというプロ野球選手もいます。ファンが投げ銭的に寄付をすることもできます。
吉田正尚:ホームラン数に応じて開発途上国の子どもたちのために寄付します!ファンの皆様も仲間になってください!|Syncable
どれも素晴らしいファンディングですね!
これらは、すでに頑張って歩こうと決意していたり、マラソンが大好きだったり、ホームランを打てる方たちです。マラソンとホームランは、自分で頑張った分の寄付をしてますよね。「誰かのために頑張れる!」とてもカッコよい方たちです。
しかし、怠け者な私はついついこう考えてしまいます。
「走った距離に応じて、たくさん払わないといけないんだったら、お財布事情を気にして少な目に走ってしまうやん!」と。ホームランだって、「今月打ちすぎてヤバイから、打たないようにしよう」と無意識に思っちゃいそうです。
なんというか、寄付を罰ゲーム的にとらえてしまう自分がいます。
素晴らしいやる気や能力、そしてお金を持ち合わせた方でないとできないのが、今までの挑戦系ファンディングでした。そんなものを持ち合わせていない私や、その他大勢の人にとっては「すごいなー、でも自分にはできないなー」というものだったのではないかと思います。
誰でも挑戦できる「#寄付やせ」
99歳の爺さんじゃなくても、マラソンガチ勢やプロスポーツ選手じゃなくても挑戦できるのが「#寄付やせ」です。
「#寄付やせ」のポイントは、寄付額と運動が連動する点です。寄付が増えれば増えるほど、やらないといけない運動量や負荷が増える仕組みになっています。逆に言うと、寄付が入るまで運動しなくてよいのです。
寄付をするのは運動する本人ではなくて、周りの人です。いくら運動しても自分のお金が減るわけではないので、お財布事情を気にする必要がありません。
また、既存の挑戦系ファンディングは、運動が先で、寄付が後でした。
「#寄付やせ」は、先に寄付が来て、運動は後です。
つまり、誰かが寄付してくれないと何も始まらないので、周りの人が「なんとかしなきゃ!」と勝手に思って、寄付をしてくれるようになるのです!
「#寄付やせ」オススメポイント
「#寄付やせ」のフォーマットは最強です。やってみて気づいたオススメポイントがありますので、以下に書いていきたいと思います。
サボることができなくなり、良い習慣が身につく
寄付をいただいたら、その分運動をしないといけないので、絶対にサボれません!これが一番良いところです。これまで全く運動をしていなかった私が、今のところ10日間連続で運動をできています。お金をいただいているのですから、やらないわけにはいきませんよね。
今までの寄付集めは、寄付を募る側の精神がすり減っていくことが多くありました。クラウドファンディングとか、大変ですよね!(楽しいこともたくさんあるけど)。
「#寄付やせ」は、自分がやりたくてもなかなかできなかったこと、習慣化したかったけど一歩を踏み出せなかったことを設定しています。周りからの寄付で、背中を押してもらえるんです。欲しかった習慣が確実に身に付きます!
ダイエット目的以外にも、例えば「資格取得のために、1,000円の寄付で10分勉強します!(#寄付勉強)」とか「寄付をいただいた日は自炊します(#寄付自炊)」とか、自分が習慣化したいアクションを設定できますね。「#寄付×習慣化ファンディング」と名付けましょう。
習慣化がメイン目的で、寄付は後付けでも良いくらいです。本当にオススメ。
寄付者が楽しんでくれる
「ミャンマーに寄付すると、私が運動して痩せます」と言うと、多くの人が「えっ!?何それ??」と反応してくれます。わけがわからなすぎて、知りたいという気持ちを持ってくれるみたいです。そして、サイトの説明文を読んで「面白い!!」と言って寄付をしてくれます。
「ミャンマーのために」と言っていますが、ミャンマーに関心ゼロの人でも寄付をしてくれます。今まで真面目な寄付集めではリーチしなかった層にリーチできますし、楽しい気持ちで寄付をしてくれます。
毎日更新するネタができる
クラファンなど、寄付集めをするときは、できるだけ頻繁にSNSを更新することが必要です。なぜなら、人はSNSのタイムラインで7回くらい目にして初めて興味を持ってクリックしてくれるからです。各種クラファンサイトでも、活動報告、新着情報などというブログのようなページが準備されていますよね。
「#寄付やせ」は、寄付が入るごとに運動をするので、毎日更新するネタができます。運動している様子を写真に撮ってアップするだけ!ネタに全く困りません。できるだけ面白い表情で写真を撮るのがオススメ。
私の場合は、寄付してくださった方のブログやサービスの紹介もするようにしました。寄付者=スポンサーという感覚ですね。寄付した方に喜んでもらえるし、何度もサイトを見に来てもらえます。
誰でも寄付集めができる
上述しましたが、プロスポーツ選手とか、マラソンガチ勢じゃなくても寄付を集めることができるのが良い点です。
私はNPOの職員ではありますが、NPO職員じゃない一般の方でも、自分が好きな団体を指定して寄付集めをすることができます。そういうファンディングをP2Pと呼びます。SyncableはP2Pファンディングに適したプラットフォームです。クラファンよりも気軽に、少額で始められます。
誰も寄付してくれなかったら、自分で寄付してもよい
私は今のところたくさんの寄付をいただいていて、1日もサボる暇がありません。が、もし寄付が止まってしまっても、「誰も寄付してくれないから自分で1,000円寄付して運動します!」などと、ギャグにして楽しむこともできます。
「明日の運動のための寄付がまだないので、誰か助けて!!」と投稿することもできますね。私だったら「明日は寄付がないので休める!やったー」などと投稿するかも。そしたらドSな友人が「休むな!」と言いながら、きっと寄付してくれることでしょう。
「#寄付×習慣化ファンディング」実行のコツ
ここからは、自分も「#寄付やせ」や「#寄付勉強」「#寄付自炊」などの「#寄付×習慣化ファンディング」をやってみたいという方向けに、実行する際のポイントをまとめます。「#寄付×習慣化ファンディング」は著作権フリーです。どんどん真似してくださいね。
習慣化したいことを決める
まず、習慣化したいことを決めましょう。運動?勉強?読書?自炊?ブログを書くこと?ピアノの練習?いろいろと考えられますね。
本当に習慣化したいこと、でもなかなか決意できないから背中を押してほしいことを選ぶと良いと思います。
寄付先団体を決める
次に、寄付先の団体を決めましょう。自分がいつも応援している団体があればそれでも良いですし、特にない場合は、身に着けたい習慣と関連する団体を選ぶと面白いかもしれません。例えば、学習習慣をつけたい人が不登校の子どもの学びをサポートする団体に寄付するなど、習慣と関連がある内容が良さそうです。
寄付先団体がSyncableに登録していればすぐできます。寄付先団体に話をとおしておくとスムーズです。寄付してくれた人への対応方法などを確認しましょう。団体から寄付者へお礼メールを出してくれるのか、報告書は出してくれるのか、メルマガに登録するだけで終わるのか。メルマガだけだと、寄付者満足が下がるので、お礼メールはお願いしたほうが良いと思います。
寄付先団体がSyncableに登録していない場合は、Syncableに登録してもらえるようにお願いしましょう。任意団体でも大丈夫で、1-2週間でできます。登録は無料です。私の友人の何人かは、「バースデードネーションをしたいのでSyncableに登録してほしい」と団体を動かして寄付を集め、とても喜ばれていました。
実施期間は習慣化のために3週間を推奨
普通、バースデードネーションは2週間程度ですが、3週間をオススメします。というのは、習慣をつけるには3週間続けると良いと言われているからです。
通常のバースデードネーションは誕生日当日かその翌日に終了することが多いですが、「#寄付×習慣化」の場合は誕生日後も1週間くらい続けると良いと思います。誕生日に寄付がたくさん集まったあと、習慣を続けて実行しないといけないからです。私の場合は、誕生日前2週間と、誕生日後1週間で設定しました。
金額が上がると負荷が増えるリターン設計
寄付額に応じて運動時間を増やしたり、負荷を増やしましょう。勉強だったら、時間を増やしたり、覚える単語数を増やすなどです。そうすると、高い金額を寄付したほうが面白いので、寄付単価が上がります。
注意すべきは、結果をリターンにせず、必ずできるアクションをリターンにすることです。例えば「1万円寄付してくれたら1キロ痩せます!」「必ず資格試験に合格します!」というのはNG!自分でコントロールできないことだからです。「10分運動」「参考書3ページ」など、やれば必ずできる内容をリターンに設定しましょう。
金額は、学生は300円からでも良いですが、大人は1000円からがオススメです。あまり金額が低いと、お礼や報告のコストのほうが高くなってしまうので、寄付先団体と相談して決めると良いです。私の場合は、1000円、3000円、5000円、1万円で設定しました。
面白い写真や文言を使って、読んでて楽しいページを作りましょう!
目標金額は「習慣単価×20日」で設定
バースデードネーションは2万円~5万円を設定するのが一般的です。自分が集められそうな金額でOKです。
「#寄付×習慣化」の場合は、「一日習慣単価×20」で設定することもできます。私の場合、毎日5,000円程度の運動を20日間やりたいと思ったので、5,000円×20日=100,000円で設定しました。
キャッチーな写真やタイトル
えっ!と思う面白いキャッチフレーズや写真を用意しましょう。本人の顔が見えるほうが親近感がわきますので、できれば顔が写っている写真にしましょう。
私のタイトルはこちら。
【#寄付やせ】あなたの寄付で亜香里を2キロ痩せさせよう!【ミャンマー支援】
えっ!?どういうこと??と関心を持ってもらえますよね。
寄付が先で運動は後、主体は寄付者さんですという感じを出したくて、「あなたの寄付で」という文言を入れました。
また、数字が入っているほうがインパクトがあると思ったので、2キロを入れました。
(本当に2キロ痩せられるかどうかは、寄付者さんの頑張り次第!?)
twitter用にハッシュタグを入れたり、寄付先を【ミャンマー支援】と一言で伝えています。「〇〇しよう!」とポジティブに書くのはクラファンの王道テクニックですね。
寄付先情報はサラッとでOK
寄付が何に使われるかは、サッと触れる程度でかまいません。その団体を選んだ理由やお勧めポイントを書きます。詳しく知りたい人のために、webサイトなどのリンクを貼っておけばOKです。寄付してくれる方のほとんどが、団体はどうでもよくて、あなたの習慣化を応援するために寄付してくれるからです。
団体から応援コメントや「〇〇に使います」というようなコメントをもらって載せるのもよいと思います。
感謝コメントで実行予告
Syncableには、寄付者がコメントを書けるコーナーがあります。そこにお礼コメントを書き込むことができます。寄付者に個別にお礼メッセージを送るのはもちろん、コメントコーナーにもメッセージを残しましょう。そのほうが、「賑わっているキャンペーンだな!」という印象を出せます。
「〇月〇日にあなたの分の運動をやります」などと書くと、絶対サボれなくなるのでオススメです。寄付者さんも、その日が来るのを楽しみに待っててくれますよ。
活動報告は楽しく、寄付者さんを紹介
Syncable上で、活動報告を書けるブログのような機能があります。そこに毎日の習慣化実践の様子をアップしましょう。面白い写真を撮ったり、習慣化の手ごたえや感想を書くと良いです。私はミャンマーに住んでいますので、ミャンマーの日常をお伝えすることも意識しました。
あまりちゃんとできなかった日も、隠さず書きます。私は、途中でしんどくなってしまって走れなかった日も、「途中から歩いてしまいました」などと書いています。寄付者さんも笑ってくれました。
また、その日の寄付者さんの紹介や宣伝などを載せるのもオススメ。活動報告を書いたら、FacebookやtwitterなどのSNSにもアップ。私はその日の寄付者さんをタグ付けしてアップしました。
活動報告の様子は、こちらから見てみてください。
https://syncable.biz/campaign/2421/reports#menu
ぜひ真似してください!
「#寄付×習慣化」は、めちゃくちゃオススメのP2Pファンディングです。誕生日と掛け合わせてもいいですし、誕生日が関係ないときだってできちゃいます。ぜひ真似してみてください!できたら、「やってみました!」と報告いただけると嬉しいです。
とりあえずどんな感じか知りたいという方は、私に寄付をお願いします。誕生日前に目標10万円は達成しましたが、もっと寄付額を伸ばしたいと思っていますので、よろしくお願いします!(3月31日まで)
https://syncable.biz/campaign/2421/