NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

ミャンマーのタウンジーという町で、国際協力をやっています。NGO活動、ミャンマーあれこれ、国際結婚育児ネタなど

ミャンマー人と結婚する前に知っておきたい子育ての話【里帰り出産・学費・マルチリンガル】

ミンガラーバー(ミャンマー語でこんにちは)

ミャンマー人と国際結婚して6周年、鈴木亜香里です。

 

ミャンマー人との国際結婚を考えている方に向けて、3つの記事を書いてきました。今回は最終回です。過去記事はリンク貼っておきますので、上から順番にどうぞ。

 

ミャンマー人と恋に落ちる前におさえておくべき3つのポイント - NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

 

ミャンマー人と結婚する前に知っておくべきお金の話【結納・仕送り】 - NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

 

ミャンマー人と結婚する前に知っておきたい文化の話【宗教・同居・食事・マザコン】 - NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

 

 

最終回の今日は、子育て編です。私も恋に盲目な時期は全く考えてなかったのですが、子どもが生まれると大変なことがいっぱいです。お金もめちゃかかります。「子はかすがい」と言いますが、国際結婚カップルにとっては、出産がきっかけでバラバラになってしまう可能性も・・・??子どもが生まれる前に、しっかりと予習しておきましょう。

どこで出産するのか

里帰り出産

日本で生むのか、ミャンマーで生むのか、これは大きな問題です。

女性が自分の出身国で生む場合が多いのかなと思います。いわゆる、「里帰り出産」ですね。日本人女性なら、日本で。ミャンマー人女性なら、ミャンマーで。いや、日本で暮らすミャンマー女性なら、夫の実家にお世話になりながら、日本で生む場合も多いのかな。

 

我が家のような日本人女性×ミャンマー男性カップルで、ミャンマーに生活基盤を置いている場合。日本人女性がミャンマーで出産するのはなかなかハードルが高いようで、日本で里帰り出産をされる方が多いようです。日本で出産するほうが医療設備が整っているので安心・安全ではあるのですが、気になるのが、夫のこと。生まれるときは、ミャンマー夫を日本に呼び寄せて立ち会ってもらえばよいかと思いますが、その後の子育てを夫と一緒にすることが難しい・・・。

 

出産後、「予防注射が終了する生後6か月までは日本で」という場合が多いようです。となると、ミャンマー夫は、産後すぐに子どもと会った後は、6か月後までミャンマーで一人で仕事をしながら、妻と子の帰りを待つことになります。その間、育児には参加できない。

頻繁に日本に会いに来れたらよいのでしょうが、お金もかかるし、ビザの手続きも大変(育児中の嫁にも負担がかかる)なので、難しいです。日本でも、里帰り先が遠くて、夫が月に数度しか会いに来られないケースはよくあると思います。でも、国内と海外はやっぱり距離が違いますからね。

里帰り出産のデメリットは、夫に子育てスキルが身につかない、夫に育児の苦労をわかってもらえないなど。「たまごクラブ」や育児関係サイトなどでもよく言われているので、ググってください。

 

離れ離れだと、大変な産褥期のこともわかってもらえない可能性大!産褥期については、こちらの記事に書きました。

産後は大変!しんどい!産褥体験記 - NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

 

ミャンマー出産がオススメ

我が家の場合は、ミャンマーで夫の仕事もあるし、私も臨月までミャンマーで仕事をしていたこともあり、ミャンマーで出産することにしました。出産や育児の大変さを、夫とも共有したいと思ったからです。私が住むタウンジーの町には大きい病院もあるし、言葉にも不自由はないし、妊娠経過も順調だったので、ミャンマーでの出産にはそこまで不安はありませんでした。本当に良い選択だったと思っています。

 

ミャンマーに生活基盤を置く場合は、できるだけミャンマーでの出産をオススメします。というのも、ミャンマーで出産して出産証明書をもらっておけば、子どもをミャンマーの住民票に入れることができます。そうすれば、外国人とのハーフの子どもでも、ミャンマーの学校に通うことが可能になります(詳しくは、後日書きます)。

 

ということで、夫と離れたくない、妊娠経過が順調、ミャンマーの病院でも大丈夫、ミャンマー家族のサポートを受けられるという方には、ミャンマー出産をオススメします。逆に、ミャンマー出産が無理という方は、夫と長期間離れ離れになるということを覚悟しておきましょう。

 

過去記事で、妊婦がミャンマー国内線に乗る際の注意を書いています。ミャンマーの地方に住んでいて、臨月になってから「やっぱり日本で生みたい」となっても、ヤンゴンまでの移動が大変になってしまうので要注意です。

妊婦は何か月までミャンマー国内線に乗れるのか問題 - NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

 

我が家の出産記はこちら

三人目出産記(VBACで肉まんの恨みを晴らす) - NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

 

ミャンマーで出産した方向け、手続き方法解説 

ミャンマーで出産した場合の出生届提出方法【翻訳見本付き】 - NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

 

 

何語で育てるか

だいたいはバイリンガル以上

日本語で育てるか、ミャンマー語か、またはバイリンガルにするのか。そして、ミャンマー人パートナーが少数民族の場合、少数民族言語もオプションとして入ってきます。

 

我が家の場合は、夫が中国系なので、ミャンマー語、日本語、中国語の3つの言語を家庭内で話しています。私と夫はミャンマー語で会話。お手伝いさんもミャンマー語。家族全員で話すときもミャンマー語。私と子どもたちは日本語で会話。夫と子供たちは中国語で会話。そして、上の子は今年からインターナショナルスクールに通っているので、学校では英語を話します。ミャンマー語、日本語、中国語、英語のクアトリンガル育児を実践中!

国際結婚をしている家庭を見てみると、だいたい日本語とミャンマー語のバイリンガル育児はされているようです。それプラス、民族語や英語などが入ってくる感じだと思います。

 

マルチリンガルはメリットいっぱい!

「そんなにたくさんの言語を学ばせたら、母語がおろそかになる!」とよく言われますよね。私は、それは日本人の迷信だと考えています。というのも、ミャンマーに住む少数民族のほとんどはバイリンガルだから。スタッフもほとんどが、自分の民族語とミャンマー語の2つを自由に操ります。うちの夫は、ミャンマー語、中国語、シャン語、英語のクアトリンガルです。そういう例をよく見ているので、マルチリンガル育児に不安は全くありません。

また、別の言語を身につけることで、自分の世界や価値観が広がると、私自身実感しているので、子供にはいろんな言語を身につけてもらいたい!今の時代、言葉がわかれば、インターネットで学ぶこともいくらでもできますしね。翻訳アプリがいくら発展しても、価値観まではなかなか翻訳できないと思ってます。

 

国際結婚カップルにとっては、バイリンガルやマルチリンガル育児をやりやすいので、それは大きなメリットだと思います。でも、学校で学びきれない言語は家庭で教えないといけないので、親の努力が大事になってくるそうです。我が家はまだ子供たちが小さいので、そこまで大変ではないですが、今後大変になるんだろうな・・・とは思います。

 

学校をどうするか

学費がめちゃ高い

一番の問題は、これです。特に、ミャンマーに生活基盤を置く家庭にとって、大きな悩みの種です。選択肢は、主に3つあります。

 

・ヤンゴンの日本人学校

・ヤンゴンや大きめな町にあるインターナショナルスクール

・ローカルの学校

 

日本人学校とインターナショナルスクールは、学費がかなり高額です。日本の私立学校に入れるような感じ。普通のミャンマー人の稼ぎでは、まず無理です。

となると、ローカルの学校が選択肢に入ってきますが、現状では難しいです。外国人×ミャンマー人カップルの子どもは、基本的には外国人扱い。外国人はミャンマーのローカル学校に入学できません。また、ローカル大学の医学部や法学部等にも通えません。今後法律が変わるかもしれませんが、現状はまだ難しい。

 

ということで、ミャンマー人と国際結婚して、ミャンマーで生活しようと考えている方は、高額な子供の学費を覚悟しておかなければなりません。(上記のように、ミャンマーで出産した場合は、ローカル学校にも通えます。でも、ローカル学校の質もあまり良くないのでね・・・)

 

我が家はインターナショナルスクール

ちなみに、我が家の場合はタウンジーのインターナショナルスクールです。ヤンゴンの日本人学校よりも学費は高いのですが、ヤンゴンでの生活費を考慮すると、タウンジーのほうが安いとの判断です。また、気候が良くて自然が多いタウンジーで子育てをしたい、私も夫も仕事がタウンジーにあるという理由もあります。

私はローカル学校もありかと思っていたのですが、夫が「ミャンマーの教育はダメだ!」と言って、インターナショナルスクールになりました。

 

しかし、インターナショナルスクールは高い!ヒーヒーです。子ども3人欲しいと考えていましたが、インターナショナルスクールの学費を調べた後は、3人はキツイなとい思っています。

 

マルチリンガル子育てについては、こちらにも書いてありますので、ご覧ください。

海外在住でマルチリンガル育児!我が家の場合は4言語 - NGOミャンマー駐在員のハリキリノート


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我が家には男の子2人います

  →男の子3人に増えました。

 

まとめ

国際結婚に欠かせない4要素

出産の際の離れ離れ、めちゃくちゃ高額な学費に耐えられるのであれば、ミャンマー人との国際結婚は可能でしょう。もしくは、ミャンマー人パートナーを日本に連れてきて、パートナーが日本の生活に適応できるなら、日本を基盤に生活するほうが子育てのお金的には問題が少なそうです。

でも、日本の子育て環境(まわりのムード)は絶望的に悪いし、日本はその他の生活費がかかるからなぁ。ミャンマー人パートナーが日本でお金をいっぱい稼ぐのは大変だろうし。どっちにしろ、国際育児には相当なお金が必要になりますね。

 

お金がない場合は、言語です。あなたがミャンマー語をしっかり使えるようになるか、パートナーにしっかり日本語を身につけてもらうかです。そして、二人ともが使える言語の国で生活するのが一番かと思います。我が家は私がミャンマー語を話せ、ミャンマー生活にもバッチリ適応できているので、(そして夫が少しお金を稼げるので)問題なくミャンマーで生活できています。

 

ミャンマー人と国際結婚したい!と思ったら、「愛があれば大丈夫!」ではないです。愛とお金と言語が絶対に必要!!プラス圧倒的な適応力!この4要素が揃ってない場合は大変ですとアドバイスをしたいです。言語と適応力とたくさんのお金は、国内結婚なら無くても良いものですが、国際結婚の場合は絶対必要!4要素が自分たちに揃っているか、冷静によく考えてくださいね。

 

恋は盲目状態のカップルよ、現実を見よ!

ちょっと前、日本人女性×ミャンマー男性カップルが「結婚したいので、手続き方法を教えてください」と、夫の店に訪ねてこられたことがありました。夫はミャンマー男性に自分の経験を教えてあげました。するとその男性は、「自分ではうまく説明できないから、奥さん(私のこと)から僕の彼女に日本語で説明してあげてください」と言ったらしい!私は仕事中だったので、夫は私を呼びませんでしたが。そんなんで大丈夫か!!!!と思ったので、この記事を書いた次第です。あのカップルのお役に立てれば幸いなのですが、恋は盲目だからなー。無理かも。

 

そのうえで、やっぱり結婚するとなったら、おめでとうございます!こちらの記事で手続き方法をご確認ください。日本語で説明してありますんで。

ミャンマー人と結婚するための婚姻届手続きまとめ - NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

 

海外で 国際協力しながら働く女性たちの話はこちら!

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