NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

ミャンマーのタウンジーという町で、国際協力をやっています。NGO活動、ミャンマーあれこれ、国際結婚育児ネタなど

ミャンマー人と結婚する前に知っておきたい文化の話【宗教・同居・食事・マザコン】

ミンガラーバー(ミャンマー語でこんにちは)。

ミャンマー人夫と国際結婚して6周年、鈴木亜香里です。

 

ミャンマー人と結婚する前に知っておきたかったことについてまとめています。前回はお金編でした。

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今回は、文化編です。日々の生活とかかわりのある文化!日本人同士のカップルでも、「この点は私と違う」と思うことはよくあるでしょうが、国際結婚となるとさらに差異は大きくなります。私や周りの方が直面した、文化の違いをご紹介します。

文化の違い

宗教問題

日本人は無宗教、またはゆるい仏教徒(大乗仏教)が一般的かと思います。ミャンマー人は割とストイックな仏教徒(上座部仏教)が多いです。毎日仏壇にお供えをする、お経を唱える、こまめに僧院に行くなどを実践する人も多いです。

 

実際に仏教徒と結婚している方から聞くのは「ミャンマー嫁がやたらと寄付したがる」「ミャンマー夫は、酒に酔いながら仏教の話をしてくるからムカツク」など。笑い話で済む程度です。

ちょっと深刻なのが、ミャンマー夫が「出家したい」と真剣に言い出すケース。出家すると、仕事で稼いでくることもできないし、僧院で生活するので家族の時間もなくなります。「家族を置いて出ていくのか!!」と、思ってしまいますよね。彼が熱心な仏教徒の場合は、将来出家する希望があるかも確認しておきましょう。

 

仏教の場合はあまりハードルはないと思いますが、私の夫はイスラム教でした。幸いゆるいイスラム教ですので、宗教関係のお付き合いがあるくらいで、そこまで大変ではないです。気になっているのは、葬式のこと(過去記事参照)くらいなので、普段の生活で困ることはほとんどありません。

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相手の宗教が何で、どのレベルで実践しているのか。自分はそれに合わせるのか、または合わせずに別々にするのかなど、結婚前に考えておくと良いと思います。

 

相手家族との同居

結婚前、夫はタウンジーで一人暮らしをしていました。夫の両親は、夫の弟家族とヤンゴンで同居していたんです。なので、普通に同居はないものだと考えていました。が、それは甘かった・・・。

日本人感覚では、同居すると決まったらずっと同居。兄弟の間を渡り歩いたりは、あまりしないと思います。しかし、うちの義母は、長男と次男の家を行ったり来たり。基本はヤンゴンの弟のところにいますが、けっこうタウンジーにもやってきます。そして、1回来たら、2か月・3か月単位で滞在します!!どうも「ヤンゴンの家が自分の家で、タウンジーの家ではお客さん」という感覚ではなく、「ヤンゴンの家とタウンジーの家」という感覚っぽいです。

 

日本のいわゆる二世帯住宅のように、入り口が分かれている、キッチンやトイレは別、などという仕掛けはもちろんありません。普通の家です。しかも、タウンジーの我が家は2LDKでそんなに広くもない・・・。常に居間で顔を合わせる状態。

私が出産するときは、半年くらい同居でした。出産後の大変なときに手伝ってくれたのは大変ありがたかったですが、いろいろイライラしたこともありました。私の次男が生まれたときも来てくれていましたが、あまりにも私がイライラしているので、2か月程度で帰っていきました。そして、それ以降、来てないです(笑)。

 

幸い我が家は違いますが、ミャンマー男性にはマザコンが多いともよく聞きますね。ミャンマー友人は「自分の母親と嫁だったら、間違いなく母親が大事」と言い切っていました。それがミャンマーでは普通のことです。ミャンマー彼のマザコン度が、耐えきれるレベルのものかも事前に確認しておきましょう。

 

また、ミャンマーでは、長男が家を継ぐわけではないです。だいたいは、一番最後の子どもが親と同居するケースが多いと言われています。ケースバイケースですし、我が家のように、複数の家を我が家と認識するケースもよくあります。

 

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遠くに住んでいて、たまに会うのがちょうどよい

食事の問題

ミャンマー人は、食事に関しては保守的です。

日本人は、おそらく世界で一番、食に冒険している民族だと思います。普通に、洋食、中華、イタリアン、タイ料理などを、自宅の家庭料理として食べています。

ミャンマーでは、家ではほぼ100%ミャンマー料理です。都会ではいろいろ食べるでしょうが、村では朝食にパンすら食べない。毎食、米と油っぽいおかずです。和食でよくある甘い味付けは、スイーツみたいに感じるようで、苦手な人が多いです。中華料理やタイ料理は割と食べられるようですが、イタリアンなんかは全然ダメという人、ちょっとした都会でもまだまだ多いです。

 

食に貪欲でグローバル化された日本人が、どこまで保守的で鎖国状態のミャンマー人に合わせられるか。または、ミャンマー人の食文化を開国できるか。食事は毎日のことですから、よく見極めましょう。または、結婚後にパートナーを鍛えましょう。

 

ちなみに、我が家は夫が中国系ということもあり、そこまで大変ではないです。中華料理はもちろんOK。日本料理も、甘い味付けのものは好みではないようですが、食べます。ちらし寿司はNG。スパゲッティーは、トマトソース系であればOK。日本に来たときは寿司も普通に食べてました。イスラム教なのでブタニクは食べませんが、餃子は鶏餃子、ラーメンは鶏か牛のスープにすることで、問題なく食べられています。

 

その他いろいろ

その他に、謎のタブーがいろいろあります。女性のスカート、パンツなどは、男性の服と一緒に洗濯してはいけない。なぜなら男性の徳が下がるから、とか。

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寒いときに、靴下をはかずに帽子をかぶるとか。ミャンマーでは、頭が冷えると風邪をひくと考えられています。日本人的には、足やおなかを冷やすほうがダメと思いますが。

 

ミャンマーには「これとこれを同時に食べると死ぬからダメ!」という、食べ合わせのタブーがあります。それをパートナーや家族が真剣に言ってくると、ウザいです。「牛乳とミカンを一緒に食べるな」と、いちいち言われて喧嘩しました(笑)。

 

まあ、この辺は日本人同士でもけっこうあることですよね。そのたびに、解決するか、我慢するか、SNSで愚痴ってネタにするしかないです。愛があれば乗り越えられますね!

 

 

まとめ:愛とコミュニケーションで乗り越えよう

文化的なことは、もう頑張って折り合いをつけていくしかありません。そのときに必要になるのが、愛情とコミュニケーション。

 

コミュニケーションのためにも、やはり語学は大事と思います。日本人同士、言葉が通じる仲でもわかりあえないことが多いのに、言葉すら通じないでどうするの!?と思っちゃいます。「愛があれば大丈夫!」と広瀬香美の歌がリフレインしますが、大丈夫じゃないこともいっぱいあるよ。

 

ということで、文化や価値観の話をしっかりできないカップルの場合は、冷静になりましょうと、再度お伝えさせていただきます。老婆心でアドバイスです。

 

次は、子育て編!こちらからどうぞ。

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