NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

ミャンマーのタウンジーという町で、国際協力をやっています。NGO活動、ミャンマーあれこれ、国際結婚育児ネタなど

キングコング西野氏のオンラインサロンから学ぶ!借金してNPOの会員を増やす方法

ミンガラーバー(ミャンマー語でこんにちは)。

地球市民の会というNGOで、ミャンマー駐在員をやってます、鈴木亜香里です。

 

今日はNPO・NGOの会員制度について考えてみたいと思います。

 

NPO・NGOの会員制度

一番嬉しい支援は「会員」

NPOやNGOには、支援メニューがたくさんあります。私の所属する地球市民の会も例にもれず、会員、マンスリーサポーター(事業指定寄付)、奨学金のさとおや制度などいろいろありすぎます。どれを選べばよいのか、迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

たくさんある支援メニューの中で、団体が一番嬉しいのは、なんといっても「会員」です。その会の活動や考え方に賛同して、会の全体を支えるサポーターになってくれるということですから。

お金の話になりますが、会費はかなり自由に使えます。例えば、事業指定寄付(この事業に使ってください)などは使途の縛りがありますが、会費は縛りがほとんどありません。毎月継続的に会費が入ってくるので、会の運営の安定化にもつながります。

会員さんは会のファンということですから、いろいろ宣伝をしてくださったり、友人を仲間に引き入れてくださる方もいらっしゃいます。本当に嬉しい!

 

このように、会員さんとは、事務局的に大変ありがたい存在なのです。

 

しかし、会員にはメリットが(ほとんど)ない

団体は会員さんを増やしたいと思っていますが、魅力的なメリットを打ち出せていません。うちの団体だけでなく、他団体でも苦労しているようです。

 

ちなみに、うちの団体の会員メリットは

・総会での議決権がある。

・スタディーツアーなどのイベントで、割引を受けられることがある。

 

これ、正直「いらねー!」です。私も会員なんですが(職員は強制的に会員になって、給料から会費が天引きされてる)、議決権なんて1回も使ったことないです。総会で「賛成です」と手をあげるだけの、形式的なもの。イベントの割引も、普段払っている会費と比べたら微々たるものです。

他団体の中には、会員限定イベントなどを準備しているところもあるみたいですが、うちみたいな弱小団体はすべてオープンイベントにしていかないと、ぜんぜん人が集まりません・・・(泣)。

 

実際、人気があるのは奨学金のさとおや制度です。こちらは、会費と同じような金額。議決権はありませんが、イベント割引はあり。そして、支援先のさとごから、心のこもったお手紙がもらえます。お手紙の人気が強く、リピーターさんが本当に多いのが特徴。会員さんだった方が「会員やめて、さとおややりたい」と、さとおや制度に切り替える方もいらっしゃいます。

peraichi.com

 

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大人気の、さとごからのお手紙!


さとおや制度は本当に自信を持ってオススメできる制度なのですが、会員制度の魅力がなさすぎて・・・。今後の会の安定運営を考えると、会員さんをさとおや化して喜んでいる場合ではないです。なんとしても、会員さんを増やさないと!

 

 

会員が多い組織に学ぶ

会員数日本一のオンラインサロン

ということで、会員が多い組織に学びましょう。思いついたのが、こちらです。

salon.jp

キングコングの西野さんが主催されているオンラインサロンで、現在会員数がぶっちぎりの日本一です。2019年6月時点で、2万5千人ほど。私も会員なのですが、月1,000円で毎日楽しめるので本当にオススメ。

 

会員特典として

・西野さんが毎日書く投稿を楽しめる(めちゃ中身が濃い、これだけで十分もとはとれる)

・イベントに参加できる(西野さんとけっこうな確率で会える)

などがあります。

あんまり魅力が上手に書けないので、もう入会してみたら?と言いたいです。1か月1,000円で、過去ログも全部読めるので、1,000円で人気がある理由がわかりますよ(楽しすぎて、1か月でやめられなくなるけどね)。

 

なんでそんなに人気なの?

月1,000円の会費。西野さんのサロンも、地球市民の会も同額です。しかし、会員数には圧倒的な差が!!なんで西野さんのサロンはそんなに人が集まるのか!?

西野さんのサロンが人気なのは、ご本人もおっしゃっていますが、「ノウハウを売っているのではなく、挑戦するストーリーを売りにしているから」です。

 

たとえば、「稼げる方法を教えます」というノウハウを売る系のサロンだと、稼げるようになった人は稼げるようになったのでサロンを辞めるし、稼げないままの人は怒って辞めます。なので、構造的に会員が減ってしまいます。

でも、西野さんのサロンは、西野さんがいつもありえない挑戦をして、それを乗り越えているストーリーが売りなんです。美術館を建設すると言って億単位の借金を抱えてみたり、普通に考えてみたら実現不可能な、赤字確実な企画を立てて死にそうになっている。愛情を込めて言いますが、「バカ」です。普通の人が絶対やらないバカな挑戦をする姿を見るのが面白くて、そのために月1,000円を払っています。

 

ちなみに、その1,000円の会費は西野さんの収入になるわけではなく、全額バカな企画につぎ込まれることになっています。サロンメンバーも、西野さんは確実にバカなことに使ってくれるという信頼があるので、お金の使い道にいちいち注文をつけたりしません。

 

 

実は、身近にいた西野的な人

古賀武夫という人

億単位の借金ってウケるな~(笑)と思っていたら、身近にも億単位の借金を負った人がいたことを思い出しました。地球市民の会の創設者である古賀武夫先生です。私が地球市民の会に入ったときにはすでに他界されていたので、直接お会いすることはできませんでしたが、ものすごい人だったそうです。亡くなってから10年以上経ちますが、いまだに「古賀先生はすごかった」というエピソードをたくさん聞きます。

 

映画のために億単位の借金!

古賀先生、映画をつくるために億単位の借金をして、完済しました。西野さんは芸能人だから良いですけど、古賀先生は一般人です。ご家族もいるし、周りは「絶対にやめたほうが良い」と猛反対したそうですが、「どうしてもこの映画をつくりたい」という気持ちで走り出してしまったそうです。古賀先生がいったん走り出すと、止めることは無理だと皆わかっているので、まわりが一生懸命協力したとのこと。

 

映画のタイトルは『人間の翼 最後のキャッチボール』。戦前期に活躍したプロ野球選手・石丸進一の生涯を描いた作品。彼がやがて招集を受け、特攻隊員として特攻に赴くまでを描いています。

ameblo.jp

ちなみに、この映画のときに作ったゼロ戦の復元機が、映画『永遠の0』でも使われました(ドヤッ)。うちの理事さんが、岡田くんがゼロ戦に乗るところの撮影を見に行っていて、羨ましかったです。

 

 

借金だけではない、共通点

もちろん、借金だけが西野さんと古賀先生の共通点ではないです。以下、4点あげます。

 

挑戦する姿を見せることで、ファンが集まる

上述の通り、普通の人なら絶対にやらないことを全力でやるので、周りが応援せずにはいられなくなってしまいます。お金を出したり、ボランティアで働いたり、「この人のためなら」と言ってなんでもやってしまいます。

 

一緒にお酒をのみたい

西野さんのオンラインサロンでは、西野さんと一緒に飲める権利とか、一緒に草むしりをする権利、一緒に風呂に入る権利を売っています。そして、毎回10分もしないうちに完売する人気っぷり。皆、西野さんと話すのが楽しくて、大人気なんです。

 

古賀先生もお酒が大好きで、よく宴会をしてワイワイしていたそうです。そして、古賀先生とお酒をのむためだけに、東京や北海道から佐賀までやってくる人もたくさんいたとか。古賀先生と一緒にタイに行くスタディーツアーも大人気でした。

 

信用をお金に替える

西野さんと言えば、クラウドファンディングが有名です。普段から信用をコツコツ積み上げておけば、お金が必要になったときにクラファンを立ち上げればすぐに応援してくれる人がいて集められるとおっしゃっています。これからは、お金を貯めるよりも、信用を貯めるべきだと。

 

古賀先生もそういうところがあったんじゃないかと思います。「○○のために金がいるから、1万円くれ!」と言って、飲みに来た仲間からお金をどんどん集めていたそうです。クラウドじゃなくて、クレクレなのが違いますけど、「信用をお金に替える」という点では西野さんと共通です。「古賀先生だったら、ちゃんと面白く使ってくれる」という信頼があったから、皆なんやかんや言いながら1万円を出して、いまだに楽しかった思い出として語っています。

 

数年前まで「クラウドファンディングは胡散臭い」と言われて西野さんは叩かれまくっていて、2019年の今やっと認められてきた感じです。が、実は西野さんの20年も前から、古賀先生は西野的なことをやっていたのかと思うと、嬉しいですね。

  

古賀先生のことをもっと知りたい方は、こちらの本を読んでください。古賀先生の伝記です。NGO関係者だけでなく、挑戦したいすべての人にオススメ! 

地球を翔た異風者: 古賀武夫伝

地球を翔た異風者: 古賀武夫伝

 

 

 

これからNPO・NGOが目指すべき方向性

ちょっと長くなってしまいましたが、西野さんと古賀先生から学ぶべきことは「NPO・NGOは、挑戦する姿を売れ」ということかと思います。ちょっと方向性が見えた気がします。

こちらの記事でも書きましたが、そもそもNPOという存在は、「挑戦者」なんですよね。(この記事、評判良かったです。ぜひ読んでね)

www.ngomyanmar.com

 

もっと応援したくなる組織になれるよう、挑戦を続けていきたいと思っています。そして、その姿をいかに見せていくかですね。

具体的にミャンマー事業関係で言うと、まだどのNGOも入っていないチン州に一番最初に入って活動していること、シャン州の事業をローカルスタッフに完全移譲することとか?私で言えば、現場からファンドレイズをすることとかでしょうか。このブログも、私にとっては大挑戦。皆さま、これからも応援いただけますと幸いです。

 

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