ミンガラーバー(ミャンマー語でこんにちは)。
ミャンマーでNGO駐在員やってます、鈴木亜香里です。
私は、今はプロとして、お給料をもらいながら国際協力をやっていますが、学生時代はボランティアとして国際協力に関わっていました。ボランティア活動から学んだことはたくさんあります。今回は、私がボランティア活動から学んだことについて書きたいと思います。
大学生のときのボランティア活動
私は大学生のとき、主に3種類のボランティア活動をしました。まずは、どういうことをやっていたのか、簡単に紹介します。
国際ボランティア団体ELAN(エラン)
大学生のとき、ELANという団体の代表をしていました。ミャンマーにある孤児院を支援するために、文化祭でミャンマーのお土産を販売したり、寄付金を集めたりしていました。日本で古着の子供服を集め、孤児院にもっていく活動もしていました。
他にも、ミャンマーの写真を撮る写真家や、押し花の先生(ミャンマーは関係ないけど)などとコラボした寄付イベントを開催したり、ラウェイの日本試合の通訳ボランティアをしたり、団体創設者の思い付きに振り回されて、いろんなことをやっていたなぁ・・・。
こちらの記事にも活動内容を書いています。ここまでで一番アクセス数の多かった記事ですので、ぜひ読んでみてください。
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現地インターンシップ
大学3年生が終わった時点で、1年間ミャンマーに留学しました。最初は大学に通っていたのですが、途中でつまんなすぎて辞めてしまい・・・その後は、ヤンゴンにあるセーブ・ザ・チルドレンでインターンとしてお世話になりました。
インターンと言っても、特に仕事ができるわけでもない大学生ですから、ボランティアです。月~金でお世話になり、ドナーへの報告書作成補助や会計の手伝いなどをさせてもらっていました。一番の思い出は、リトリート(スタッフの絆を深める旅行)に連れていってもらえたこと!
毎週ボランティア
大学4年生のときは、BAJの東京事務所に毎週ボランティアに行っていました。授業がない木曜日の午前中をBAJの日と決めていて、友達2名と一緒に毎週通いました。イベントのお知らせを各掲示板に投稿したり、ちょっとした作業をやらせてもらっていました。イベントの手伝いもしましたね。今考えると、毎週やることを準備するのは大変だったと思います。夏休みにはミャンマーの僻地のサイトに受け入れていただいて、本当にありがたかったです。
そのときに感じたこと
ボランティアで得たもの
ボランティアをする中で、私が得たものを紹介します。本当に良い経験をさせていただきました。
営業力
これは、主にELANで身につきました。文化祭やイベントで、来てくれたお客さんに「孤児院の支援をしています」と語ります。写真を展示したり、販売しているお土産品を見せながら、孤児院の子どもたちの生活のことを語って、語って、語りまくった・・・。学生が頑張って語っていたので、お土産を買ってくれたり、寄付をしてくれる人がたくさんいました。それが嬉しくて、また張り切って説明を繰り返す私。
よく考えると、営業なんです。しかも、自分が現地に行って、本気で活動をしているので、本気で語れます。
大学卒業後、経営コンサル会社に就職しました。最初の営業研修で、同期13人の中で1位をとれました(同期は私以外全員オトコでした。勝てて嬉しかった・笑)。それは、大学時代から営業をしまくっていたので、大人相手に話すことに全く抵抗がなかったからだと思います。楽しかったな~。
余談ですが、そのとき経験した営業という仕事が楽しすぎて、今も「営業やりたい」と考えることがあります。私にとって、このブログやファンドレイジングは、まさに営業です。なので、宣伝っぽい記事が増えがちなのですが・・・許してください(笑)。
人生の転機がある
ELANに出会ったから、今の国際協力の仕事についています。
セーブ・ザ・チルドレンで社員旅行に連れて行ってもらって、現地スタッフの頑張りを見ました。また、BAJでも現地スタッフが村で研修をする様子を見せてもらい、「主役は現地の人」ということを学びました。その学びは、今の活動スタイルにも反映されています。
この人生の転機は、普通のサークル活動やアルバイトで得られたかというと・・・ちょっと微妙なところがあります。想いを持って活動されている社会人の方とたくさん触れ合えたことが大きかったのかなと思います。
世の中にはいろんな大人がいて、いろんな仕事や生き方がある。それを知る機会になりました。
まとめ:ボランティアはやったほうが絶対良い!
ボランティアのススメ
ということで、学生さんには特に、ボランティア活動をやってみることをオススメします。最初は軽いものからで結構ですが、いいなと思ったら、深くハマってみてください。その分、深い経験や学びが得られます。最初は「就活のために」でもいいんです。やっているうちに、就活の方向性自体も変わってしまうかも!?
受け入れ側への感謝を忘れずに
ボランティア活動でお世話になった方々には、本当に感謝しかありません。
「ボランティアをさせていただく」という言葉がありますが、そのとおりです。何も役に立つ実力もなく、あるのは時間と、やりたい気持ちだけでした。そんな学生を受け入れて、できる仕事を考えて与えてくれた当時のスタッフさんたちには、感謝しています。
その恩返しとして、学生さんにはなるべく丁寧に対応しようと思っています。旅行ついでに「話を聞きたいです」系の学生さんとは、勤務時間内は無理ですが、勤務時間外に食事をしながら話をしたりしています。ミャンマー事務所でのボランティア、インターン受け入れは、ビザや言葉の問題があるのでなかなか難しいのですが、国際協力業界に将来役立つ人材を育成するという意味でも、もっと取り組まないといけないかなと思います。めちゃ大変なんですけどね。
ボランティア受け入れ側は、本当に大変です。それでも、世界を良くしていくために、長期で見たら仲間を増やしていくことが大事と考えてボランティアを受け入れています。受け入れ側に至らないところもあると思いますが、大変さを理解してもらったうえで、改善アドバイスをいただけると嬉しいです。
関連記事はこちら。ボランティアの費用負担についてモヤモヤしている方へ。
「与えあい、ともに学ぶ」
私が所属する地球市民の会のミャンマー事業のスローガンは、「与えあい、ともに学ぶ」です。現地への一方的な支援ではなく、双方向の支援を目指しています。日本から現地へは、お金の支援を行います。現地から日本へは、学びを提供しています。ミャンマーの農村で生活している人たちの、足るを知る気持ち、村の自治のために協力しあうことなど、日本人が学ばせていただけることが本当にたくさんあります。
また、地球市民の会は、もともとは、佐賀の人たちが世界に目を広げるために始まった団体です。国際交流をしていく中で、「同じ地球に住む仲間が困っているなら、支援しよう」と言って、国際協力活動が始まりました。もともと、日本人が学ぶための活動をする団体だったんです。
なので、スタディーツアーがめちゃくちゃオススメです。学びまくれます。ボランティアで学びを得たいと思ったら、まずはスタディーツアーから参加するのがオススメです。「スタツアが人生の転機でした」と言ってくださる学生さん、多いです(と、最後は結局宣伝になる、根っからの営業マンの私でした)。