ミンガラーバー
ミャンマーで子育てしながら、NGOで働いています、鈴木亜香里です。
先日、このようなtweetを見かけました。
欲張りに聞こえるかもしれないけれど
— 中辛むーこ⛅ミャンマーで家事代行サービス (@yrk1014) 2020年2月9日
途上国で起業しながら
結婚も
子育ても
旅行も
おしゃれもしたいんだよね。
だから私も方法をいつも模索してる。
新しい道を作って行く。 https://t.co/IWZxq07gS9
もともとは、ナッツさんの「国際協力をしながら・・・」というtweetでしたが、むーこさんは「途上国(ミャンマー)で起業しながら・・・・」とアレンジされています。
国際協力もミャンマーも私に関係あるので、反応してしまいました。
私の乗っかりtweet
途上国で国際協力しながら
— 地球市民の会ミャンマー駐在員☆鈴木亜香里 (@akari323) 2020年2月10日
結婚も
子育ても
旅行も
おしゃれもしてる。
ぜんぜん欲張りじゃないよ😄 https://t.co/pzWSZEKa5E
私の場合、結婚と子育てに関しては、「やってる!」と胸を張って言えます。今は子どもが小さいから旅行は近場が多いけど、行きたいところには行っています。登山とか楽しいしね。おしゃれに関しては、ユニクロばっかり着ているので、イマイチな気もするんだけど・・・ユニクロ好きなので問題なし(笑)。
私だけでなく、ミャンマーで結婚・子育てしながら働いている女性を数人知っています。「ロールモデルが見つからない」とのことなので、どういう人がいるのか、参考までに書いてみたいと思います。将来設計に悩んでいる女性の参考になれば幸いです。
何が必要なのか?
まず、
途上国で国際協力・起業をしながら
結婚、子育て、旅行、オシャレをしたい
ということなので、それを実現するためには何が必要なのか考えてみましょう。
パッと思いつくのは、仕事のやりがい、結婚相手、収入、時間です。
仕事のやりがい
国際協力をしたい人も、起業をしたい人も、「女性は家に入る」的な考えではなく、バリバリ自分で仕事をして自己実現をしたいと考えているタイプでしょう。私自身も、仕事を頑張りたい派。
やりがいを感じられるような仕事を作っていかなければなりませんね。
結婚相手
日本人同士でも、外国人でも、素敵な出会いがあるといいですね。
私の国際結婚については、このブログでもいろいろ書いていますので、過去記事をご参照ください。
収入
子育てしたり、旅行したり、オシャレをするにはお金がかかります。
特に、途上国で子どもにしっかりした教育を受けさせたいとなると、日本人学校に通わせるか、インターナショナルスクールに通わせることになるでしょう。すると、学費がとても高い・・・。
大企業やJICAなどの駐在だったら高給取りだし、子どもの学費も会社が出してくれるところもあるので余裕なんでしょう。が、NGO職員は安月給ですし、起業する人は途上国でたくさん稼ぐのは本当に大変でしょうし、苦労しますよね・・・。
収入面の裏技は、「ある程度お金を持っている男と結婚する」ことです。私の場合は、お金目当てで結婚したわけではありませんが、夫と結婚したことで金銭的には楽になったと感じます。子どもをインターナショナルスクールに通わせるのも、私一人のNGOの稼ぎだけでは無理ですが、夫と協力して通わせることができています。この裏技、私は全力でオススメしたい。
時間
子育てや旅行をするには、時間が必要です。オシャレするにも、忙しかったらできません。いくらやりがいがあって、収入も高い仕事をしていても、自由になる時間がほとんどなかったらシンドイですよね。
途上国では、割と時間を作りやすいと感じています。まず、家事や子守はお手伝いさんを雇えます。日本だと家事代行や保育園は、値段も高いし大変そうですが、こちらは安くお手伝いさんを雇うことができます。我が家も子守のおばちゃんにお願いしていますし、ミャンマーで仕事をしながら子育てをしている女性のほとんどは、お手伝いさんを雇っているかと思います。
また、途上国では周りの人がそこまで働きすぎず、定時で帰って、家族の時間を大事にする人が多い印象。国際結婚して夫が外国人という場合は、夫も早く家に帰ってくるので、子どもの面倒を見てくれます。
事例紹介
ここからは、実際に途上国で働きながら、子育てをしている人の事例を紹介していきたいと思います。旅行やオシャレはよくわかりませんが、収入と時間がある程度あるかということに着目していきましょう。
ミャンマーに根づいて活動
NGO駐在員をやりながら、ミャンマー人夫と一緒に子育てするパターンがけっこうあります。私もそうですし、私以外にも2人は知っています。3人とも、ミャンマー人夫と結婚して出産。10年以上ミャンマーに駐在し、ミャンマーに根付いた活動を行っています。皆、ミャンマー語は話せます。
お子さんは日本人学校に通わせるか、我が家の場合はインターナショナルスクールに通わせています。女性がNGOで稼ぐお金を中心に生計を立てており、NGOの安月給だと日本人学校やインターナショナルスクールの学費は正直キツイ・・・。贅沢はできませんが、それぞれ工夫をして楽しく暮らしています。
途上国の男性と国際結婚をして、夫のいる国に根付いて活動をするというパターンですね。金銭的には少し大変ですが、子育てはお手伝いさんや夫のサポートがありますし、自由な時間は比較的あるのではないでしょうか。お仕事も、一つの地域に根付いて活動していて言語もできるので、かなりプロフェッショナルな働き方ができていると感じます。
旦那さんが日本企業のミャンマー駐在員で、奥さんがミャンマーのNGO職員だったり起業したり、というパターンもあります。旦那さんが日本人なのでしっかり稼いでくれるので、金銭的には一番恵まれていそうと、傍から見て想像しています。旦那さんは日本人ですが、ミャンマーに根付いてお仕事をされているので、奥さんもミャンマーに根付いてお仕事をされています。
また、夫婦そろって途上国で起業というパターンもあるでしょう。ビジネスが軌道に乗るまでは大変そうですが、結婚したら二人で支えあって頑張れるので、一人で頑張るよりは楽になるかもしれません(想像)。
働きながら、子育てもしながら、日本の通信制の大学院に通っている方もいらっしゃいますよ!そういう姿を見ると、「自分ももっと勉強頑張って成長しよう」と、勇気をもらえます。
いろんな国を転々と
たとえば、JICAの専門家などで、夫と子どもを伴って赴任するパターンも意外とあるよようです。僻地の駐在になっても、危険な地域でないならば、お子さんが小さいうちは家族同伴で赴任できます。お子さんたちが学校に通う年齢になったら、家族は首都にいて本人は僻地に駐在し、土日に首都に戻るというパターンもありそう。JICAの専門家なので、金銭的には良さそうなイメージ。
夫が駐在になるので、妻と子どもがついていくというパターンは今までにもありましたが、男女が入れ替わるバージョンも最近は見かけるようになりました。仕事を理解してついてきてくれる、適応力の高い夫を見つけないとですね!
夫婦の二人ともがバリバリ英語を使って働けるなら、一人が駐在としてどこかの国に駐在し、もう一人と子どもはついていくというパターンもありです。ついて行ったほうの人も、その国で別の仕事を探すことができますね。夫婦で行先を決めて、2-3年ごとに国を移動しながら働いている人たちも実際にいます。子どもの学費は大変ですが、二人で稼げたらいいですよね!
子育てしながら海外で国際協力はキツイ!?
国際協力と子育ての両立は可能か?【かなり大変だが、解決策も提示します】 - 原貫太の国際協力ブログ
フリーランス国際協力師の原さんのブログを参考までに。原さんは「子どもが小さいうちは良いが、大きくなったら学費が高くて大変」と書かれています。原さんは20代の独身男性ですし、結婚願望もないということですから、「結婚って大変そう」とネガティブな印象を受けますね。
でも、諦めないで!たしかに大変なことはあるでしょうが、いざとなったら、どうにかなるものです。子育てだけで見たら、日本にいるより絶対楽です。これからどんどん新しい働き方もできるようになってくるでしょう。わからないで想像しているだけだと大変そうに思えるけど、実際にやってみたら意外とできます。
世の中には、本当にいろんな人がいます。素敵なロールモデルだって、きっとどこかにいるはず。そのロールモデルに出会うには、まず自分がその世界に一歩踏み込んでいくことが大事です。海外で働くロールモデルに出会おうと思ったら、日本国内で探してても見つかるわけないですもんね。そういう人を参考にしながら、仕事も、結婚も、子育ても、旅行やオシャレも手に入れましょう!