NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

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ミャンマーで出産した場合の出生届提出方法【翻訳見本付き】

ミンガラーバー!

ミャンマー在住10周年、鈴木亜香里です。

 

本日は、ミャンマーで出産した際の出生届の手続きについてまとめたいと思います。ミャンマーと日本の国際結婚カップルでミャンマーで出産される方や、日本人同士でもミャンマーで出産される方の参考していただけますと幸いです。

 

出産時

無事に出産が済むと、病院から出生登録事務所へ連絡が行きます。病院で必要事項を聞かれるので答えましょう。夫が回答してくれたのであまり覚えていませんが、両親の名前、子供の名前、ID番号、住所、職業、宗教などを聞かれたと思います。村で出産した場合は、地域の保健スタッフに伝えればよいと思います。

 

おくるみにくるまれる新生児

退院前に撮った写真

ミャンマーの出生証明書を取得する

退院してひと段落したら、出生登録事務所へ行って、ミャンマーの出生証明書をもらいましょう。出生証明書は「ムエセイン」と言います。母親や子供が行く必要はなくて、夫だけが行って手続きしてきてくれました。

 

必要な物

・両親のIDカード。日本人の場合はパスポート。コピーも準備しておく。

・病院でもらえる診断ノート(カルテ)

(場合によって必要な物が変わるので、出生登録事務所の指示に従ってください)

 

注意点

ハーフの子供の場合は、子供の名前の欄にミャンマー名と日本名の両方を記載しておくことが重要です。

 

例) ကျော်ထက်အောင် (ခ) SUZUKI HARUYUMI

というように、ミャンマー名だけではなく、日本名も記載しておきましょう。

 

日緬ハーフの子供の国籍は、基本的には日本となります。そのため、日本名は必要です。また、ハーフの子供が今後ミャンマーで生活していく上で、ミャンマー名も必ず必要になります。両方記載してもらいましょう。

 



申請に行ってから、1週間後にムエセインを受け取ることができました。日本と違って、ミャンマーの書類は一度しかもらえません。無くしたり、ネズミに齧られたりしないように気を付けてください。

 

大使館に出生届を提出する

出産してから3か月以内に、ヤンゴンの在ミャンマー日本大使館に書類を提出しなければなりません。必要な書類は以下のとおりです。

  • 日本の出生届
  • ミャンマーの出生届と、その翻訳
  • 出産した病院の住所がわかるものと、その翻訳
  • 確認書類
  • (代理提出の場合は)委任状

こちらの在ミャンマー日本大使館のサイトも参考にしてください。書き方のポイントも載っています。

 

日本の出生届

これは日本で普通に出産した場合にも出しますよね。こちらよりダウンロードができます。A3サイズで印刷します。

 

注意すべきは、備考欄です。「出生証明書に記載されている「チョーテッアウン@鈴木遥弓」と届書の「鈴木遥弓」は同一人である」という記載が必要となります。詳しくは大使館のサイトで確認してください。

 

他にも、日本人の生年月日は昭和などの年号で書くのに、外国人の生年月日は西暦で書かないといけないなど、注意事項がいろいろあります。

 

ミャンマーの出生証明書

すでに取得方法を上記で説明したものです。原本の提示とコピーの提出が必要です。

 

翻訳は、自分で翻訳してもOKです。翻訳者の直筆サイン、印、電話番号の記載が必要となります。

 

出生証明書

出生証明書。翻訳の参考にしてください

 

出産した病院の住所がわかるもの

私の場合は、病院でもらえる診断ノート(カルテ)を使いました。こちらも原本を提示し、コピーを提出します。出生証明書と同様に、翻訳もつける必要があります。

 

確認書類

  • 父親と母親が婚姻している、または離婚しているか
  • 母親は初婚か、再婚か
  • 母親が再婚の場合、前回の婚姻が終了してから300日以内かどうか

この3点について、「はい」か「いいえ」で答える簡単な書類です。大使館で用紙をもらえます。

確認書類

確認書類

 

(代理提出の場合)委任状

出生届は、原則として本人(子供の父親か母親)が大使館に行って提出しなければなりません。

 

ただ、遠方である、体調不良であるなど、本人が出頭できない理由がある場合は、代理提出をすることができます。まずは大使館の領事部に問い合わせて確認をとりましょう。

 

私の場合は、遠方であること、コロナで移動が制限されていることを考慮いただき、代理提出をさせてもらいました。事前にメールで書類に不備がないか確認してもらいました。確認できた後に必要書類をヤンゴンの家族に送り、大使館まで届けてもらいました。

 

まとめ

大使館に書類を提出して受理されれば、とりあえずの手続きは終了です。日本の戸籍に登録された後に、パスポート申請などの手続きをとることになります。

 

領事部の方は丁寧に質問に答えてくださるので、疑問があればメール等で確認してもらってください。

 

出産の前に、まずは結婚だ!!という方は、こちらの記事をどうぞ。

ミャンマー人と結婚するための婚姻届手続きまとめ - NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

 

他にも、ミャンマー人との国際結婚や子育ての話題もいろいろありますので、よかったら読んでみてくださいね。

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