NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

ミャンマーのタウンジーという町で、国際協力をやっています。NGO活動、ミャンマーあれこれ、国際結婚育児ネタなど

【2021年版】日本で買える!ミャンマーコーヒー9種+サブスク1種

ミンガラーバー。

ミャンマーのコーヒー大好き!鈴木亜香里です。

 

最近、ミャンマーのコーヒーが盛り上がってきているのをご存知でしょうか?無印でもミャンマーコーヒーが発売され、一部のミャンマーコーヒー好きの間では大変な話題になっています。

 

私もミャンマーのコーヒーが好きで、地球市民の会の活動でもコーヒーの産地づくりをやっています。そのため、ミャンマーコーヒーについて、こちらの記事でも紹介してきました。

 

www.ngomyanmar.com

 

ただね・・・。↑の記事では、ミャンマー国内でしか買えないコーヒーもあるんですよ。このコロナ禍の中で、ミャンマーはなかなか入国できない状況でもありますので、「日本でミャンマーのコーヒーを飲んでみたい!!」という方の需要は満たせない記事となっています。

 

ということで、本記事では、「日本で買える!ミャンマーコーヒー」について紹介したいと思います。

 

2021年、ミャンマー激動の影響を受け、2020年に書いたこの記事を改定しました(2021年9月20日改定)。

 

 

ネットやリアル店舗で買えるコーヒー

ストーリー性のあるコーヒー!:無印良品「ミャンマーのコーヒー豆」

皆が知っている無印良品から、ミャンマーのコーヒー豆が出ました。無印良品は、最近ミャンマーに力を入れているようで、ロンジーやこおろぎせんべいなどのミャンマー商品をいろいろ出されていますね!

 

コーヒーも、普通のコーヒーではないです。「ケシの代替作物」として作られており、しかも普通には売れない小粒の豆を買ってあげているあたり、農家を応援しようとする無印良品の心意気が入っていますね。詳しいストーリーは、無印良品のサイトをご参照ください。

 

産地:シャン州南部(たぶんホッポン)

特徴:ケシの代替としてのコーヒー栽培、アグロフォレストリー、通常輸出されない小粒の豆

発売日:2020年9月23日

内容量:200g

価格:990円

購入方法:無印良品のネットストア、日本国内39店舗

 

有名産地のハニープロセスを楽しもう!:坂ノ途中「ミャンマーの庭先コーヒー」

坂ノ途中さんは、ミャンマーのジーニアスコーヒーから生豆を仕入れています。ジーニアスコーヒーの加工場には私も何度も見学に行きましたが、企業家精神溢れるミャンマー人オーナーが素晴らしいです。ジーニアスは、今ミャンマーで一番勢いのあるコーヒー企業だと思います。

 

ハニープロセスという、コーヒーチェリーのネチャネチャを残したまま発酵させる方法をとっています。一般的な加工方法であるウォッシュドよりも、乾燥させるのに時間がかかる大変な方法なんです。甘いコーヒーチェリーの香りが豆に移り、とってもフルーティー!その違いは、飲み比べたら、ハニープロセスだとすぐわかるほど。

 

ここだけの話、ミャンマー国内で販売されているジーニアスコーヒーは、豆の加工まではいいんだけど、焙煎がイマイチ・・・とよく聞きますし、私も思っています。が、坂ノ途中さんは自家焙煎をされているので、焙煎具合も日本人に合わせた感じになっていると思います!おすすめ。

 

産地:シャン州南部(ユアンガン)

特徴:ミャンマーコーヒー大手「ジーニアス」と契約、ハニープロセス、農薬化学肥料不使用

内容量:150g

価格:900円

購入方法:web

 

スペシャルティーコーヒーを飲むなら!:Aung Coffee

ミャンマーの美味しいコーヒーを飲みたい!いろいろ選びたい!となったら、もうAung Coffee一択です。ネットでも買えますし、東京・牛込柳町にリアル店舗もオープンされています。リアル店舗では豆の購入だけでなく、カフェも楽しめちゃいます。

 

ネットでは、ピンラウン、モゴック、ユアンガン、ホーポンという実力のある産地のスペシャルティーコーヒーを購入できます。ミャンマーのカッピングコンテストで優勝や良い成績をとっている豆を扱っています。ミャンマーのコーヒーは、最近外国の団体からの支援がたくさん入っていて、品質がめちゃくちゃ上がっているんですよ!

 

私のおすすめはピンラウン!Aungさんが仕入れているところとたぶん同じ会社がミャンマー国内用に販売しているものを飲みましたが、酸味のバランスが良くて、酸味系のコーヒーが苦手な私でもすごくおいしく飲めました。当会のプロジェクト地域でもあって個人的な思い入れがある地域でもあります。

 

産地:シャン州南部(ピンラウン、ホーポン、ユアンガン)、モゴック

特徴:品評会で上位をとっているスペシャルティーコーヒー、生豆もあり

内容量:200g

価格:1,710円~1,818円(web価格)

購入方法:webリアル店舗(牛込柳町)

 

【2021年追記】生産者の顔が見えるコーヒー:HOME MyanmarのHarvest Speciarity Coffee

HOME Myanmarは、シャン州で旅行会社とカフェを運営してきました。日本人オーナーの鈴木さんが、実際に産地に足を何度も運んで、現地の人と一緒に作り上げたコーヒーです。現在、鈴木さんは日本に帰国中ですが、コーヒー販売は継続されています。

 

トップスペシャリティというすごい評価を受けているコーヒー豆です。毎月、受注販売を行っていますので、焙煎したてのフレッシュなコーヒーを楽しめます。

 

産地:シャン州南部(ユアンガン)

特徴:毎月予約販売を実施、定期便もあり

内容量:200g

価格:1,600円

購入方法:HOME Myanmar Store

 

【2021年追記】ミャンマーで大人気のカフェ:CAFE KALAWのミャンマーコーヒー

Cafe Kalawは、シャン州のカローにあるカフェです。以前は、外国人や地元民に大人気のインスタ映えするカフェでした。現在も、コロナや政変に負けずに、地元向けにカフェを継続されています。本当にすごい!

 

そのコーヒーが、日本でも買えるようになりました。ミャンマー雑貨の専門店、テッサさんのサイトで買えます。雑貨もかわいいものがいっぱいなので、ぜひのぞいてみてください。

 

産地:シャン州南部(ユアンガン)

特徴:ウォッシュド、ドリップバッグもあり

購入方法: https://www.thitsa.com/myanmarcoffee

 

気軽にドリップパックで!:BROOKS「黄金のミャンマー」

2015年から販売しているBROOKSさん。かなり早くからミャンマーのコーヒーの販売を開始されたなぁという印象です。「黄金の」というのが、ミャンマー人が好きそうな名前で良いですね。産地がどこかわかりません!気軽に飲んでみたい方向けに。

 

産地:不明

特徴:ドリップコーヒー

内容量:50袋(1袋10g)

価格:4,320円(web価格)

購入方法:web

 

激安でうまい!:肉のハナマサ「エキゾチック ジェド ブレンド」 

「肉のハナマサ×ミャンマーコーヒー」でググると、けっこうレビューを書いたブログがヒットします。ミャンマーのコーヒーということを前面に出して売っているわけではないようです。「安いから買ってみたら、意外と美味しい!」というレビューを多く見かけました。その名の通り、エキゾチックな香りみたいです。

 

布袋に入っているあたり、ミャンマー国内のスーパーマーケットでも買えるチン州の豆かな??と予想していますが、実態は不明。

 

産地:チン州

特徴:ドリップコーヒー

内容量:200g

価格:248円?350円?(webで見た価格)

購入方法:肉のハナマサの店舗

 

フェアトレードなら!:わかちあいプロジェクト「Kayah Li Coffee」

日本のNGOが支援に入って、焼き畑をやめてコミュニティーの現金収入を増やすために作っているコーヒーです。カヤー州のコーヒーを日本で販売しているのはここだけかも!?生豆も取り扱っているようなので、自分で焙煎してみたいというマニアックな方は、ぜひ生豆を!

 

産地:カヤー州

特徴:NGOが支援、森林農法、有機農法

内容量:250g

価格:1,058円

購入方法:web

 

【2021年追記】寄付つきこだわりコーヒー:ミャンマーコーヒープロジェクト「新月・満月のコーヒー」

じゃん!私がやっているコーヒー販売のプロジェクトです。寄付つきのミャンマーコーヒーをクラウドファンディングで販売しています。プロの焙煎士がこだわって焙煎した2種類のコーヒー豆を期間限定で販売。ミャンマーを応援、月にちなんだネーミングなど、こだわりたっぷりのストーリーがあるコーヒーです。ぜひ、サイトを覗いてみてください。

 

産地:シャン州ユアンガン、レーカイン村

特徴:レッドハニーとナチュラル

利益はミャンマー農村支援に使われる寄付つきコーヒー、クラウドファンディングで11月18日までの期間限定販売、

価格:2,000円~15,000円まで様々なプランあり

販売期間:2021年11月18日まで

購入方法:https://readyfor.jp/projects/myanmar-coffee/

 

 

以上、日本で購入できるミャンマーコーヒーを紹介でした。

 

他にも、楽天とかで「ミャンマーコーヒー」と検索するといろいろ出てきます。あの「ブルーボトルコーヒー」でも、期間限定でミャンマーのコーヒーが飲めたそうです(今はないみたい)ので、気が向いたらチェックしてみてね。

 

 

さて、ここから紹介したいのは、ミャンマーコーヒーサンプルが毎月いろいろ届く「サブスク」企画です。上記でご紹介したとおり、ミャンマーには面白いコーヒーがまだまだいっぱいあります!!日本ではなかなか飲めない、探すのも大変なミャンマーコーヒーが、毎月おうちに届いたら・・・楽しいと思いませんか!?

 

地球市民の会「ミャンマーコーヒーアンバサダー」

ちょっと話は変わりますが、サブスクの話をしますので読み進めてくださいね。

 

地球市民の会では、ミャンマー・チン州のライレンピーという山奥で、コーヒー産地を作る活動を行っています。焼き畑農業を脱却し、自然を守りながら、人々の生活向上も目指すプロジェクトです。すでにできあがった産地からコーヒー豆を買うのではなく、産地を一から作る活動です。

 

「このプロジェクトを応援してくれる仲間を集めたい!」

 

本当なら、ライレンピーでとれた豆をフェアトレードみたいに販売することができればいいんですが・・・コーヒーの実が収穫できるのは、苗を植えてから3年後。2018年から始まった私たちのプロジェクトでは、販売できるコーヒー豆がまだない状態なんです。

 

コーヒーが収穫できてから販売するのが普通なのでしょう。でも、産地を作る段階から一緒に応援するのって、面白そうだと思いませんか?産地の人とつながって、どういう想いでコーヒーを作っているのかを知ったり、販売戦略を一緒に考えたり。普通の消費者では絶対にできない体験をできたら面白いよな・・・と。

 

そこで考えたのが、「コーヒーアンバサダー企画」です。

 

特典1:毎月ミャンマーのいろいろなコーヒーが届くサブスクリプション

私たちのライレンピーコーヒーを応援したいと思ってくれた方には、月額1,000円でアンバサダー会員になってもらいます。1,000円と言ったら、喫茶店で飲むコーヒー2杯分の値段です。会費は、産地を応援するための寄付となります(必要経費は除く)。コーヒーの苗を買ったり、加工機材を買ったり、認証をとる費用に使ったりします。

 

コーヒー2杯分の月額会費をお支払いいただくので、そのお礼として、毎月2杯分のミャンマーコーヒーサンプルをお送りします。本当は自分たちが作っているライレンピーコーヒーを送るべきなんでしょうけど、まだ収穫できていないのでお送りできるものがない・・・。だったら、ミャンマーのコーヒーをいろいろ送っちゃおう♪という考えです。

 

この記事で紹介したコーヒーが届く場合もあるし、コロナが落ち着いた後はミャンマーから買ってきた「日本では手に入らないミャンマーコーヒー」をお届けしたいと考えています。こんなのとか。

 

コーヒーの袋の写真

チン州のマニアックコーヒー

私たちはNPO法人なので、助成金などを利用して事業をおこなっています。でも、助成金からでは支出が認められない、だけどどうしても必要な経費があります。助成金がとれない期間もあります。コーヒーアンバサダーからの寄付は、「助成金よりも比較的自由に使えるお金」として、NPOの中の人的には大変ありがたいお金になります。

 

特典2:1年目のコーヒーを会員様へ優先案内

ライレンピーコーヒーは、2020年12月ごろに最初の収穫を迎える予定です。が、1年目なので量がめっちゃ少ない!!激レアな1年目のコーヒーは、アンバサダー会員様に優先的にご案内できたらいいなと考えています。コーヒー愛飲家の方はもちろん、ミャンマーコーヒーを扱いたいと考えていらっしゃるロースターさんやカフェの方にも、ぜひアンバサダー会員に参加していただき、1年目の生豆を購入できるチャンスをもぎとっていただきたいです。

 

(2021年追記)こちらのコーヒーは、現在、ミャンマーの紛争に巻き込まれ、出荷できない状態になっています。状況が良く成り次第、日本に持ってきたいと思っていますが、いつになるかわかりません。

 

特典3:アンバサダー会員限定のFacebookページご招待

産地情報やミャンマーコーヒーのマニアック情報を載せたり、販売戦略を皆で考えたり・・・そんなページにしたいと思っています。今流行りの「オンラインサロン」のようなイメージです。

 

産地の人々、地球市民の会、ミャンマーのコーヒーパートナー会社、日本の商社、ロースター、カフェ・・・。様々な人が関わるプロジェクトですから、外に出せない興味深い話もいっぱい出てくるはず。それを共有できる場として、FBページを準備しています。

 

ただコーヒーを飲む消費者として、産地のエモいストーリーを共有するだけでは物足りない!という方に来てもらいたい。ソーシャルビジネスを作っていくんですから、ビジネスゴリゴリの話だって出てきます。そんな「ソーシャルビジネスの裏側」を見たい!一緒に作りたい!!という方に参加してもらえたら嬉しいなと思っています。私たちはNGOとしての活動はプロですが、ビジネス方面は弱い・・・ので、協力してくれる人が必要です。

 

コーヒーを収穫している人の写真

ライレンピーコーヒー

ミャンマーコーヒーのサブスクモデルというのは他にありませんし、産地づくりの段階から参加できる企画もなかなかありませんよね?最近は、「コーヒーの木のオーナー制度」をやっているところがあったり、フェアトレードとかもありますけど、私はもっと新しくてワクワクする企画をやりたいと思って、このアンバサダー制度を考えました。正直、初めての挑戦で不慣れなところもありますし、至らぬところもあるかと思いますが、「一緒にアンバサダー制度を作っていく!」くらいの気持ちで参加していただけると嬉しいです。

 

(2021年追記)コーヒーのクラウドファンディング(https://readyfor.jp/projects/myanmar-coffee)は、このアンバサダー会員限定のグループ(オンラインサロン)から生まれた企画です。グループを作った当時は、クラファンができるほどのグループになるとは想像もしていませんでした。

 

オンラインサロンメンバーがクラファンを始めた経緯については、こちらの記事をご参照ください。

NPOの支援者囲い込みはオンラインサロン+クラファンが効果的 - NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

 

 

ライレンピーコーヒーのブログはこちら

ライレンピーコーヒーのtwitterはこちら

 

2021年9月20日より、コーヒーアンバサダーの2期募集を開始しました。お申込みは、こちらより。

コーヒーアンバサダーになる 認定NPO法人 地球市民の会

 

2020年10月1日、コーヒーの日についてはこちらのブログをご覧ください。

10月1日はコーヒーの日!由来やイベント・キャンペーンをご紹介(2020年) - ミャンマー・チン州コーヒープロジェクト(仮)