NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

ミャンマーのタウンジーという町で、国際協力をやっています。NGO活動、ミャンマーあれこれ、国際結婚育児ネタなど

【悲報】不思議な力のお坊さんに見てもらったら、呪われていたことが判明しました

ミンガラーバー。

ミャンマー在住10年目、鈴木亜香里です。

 

今日は、神隠し事件の続報です。私の所属する地球市民の会が運営するタンボジセンター。そこで寮生活を送る少年Pが神隠しに遭い、その後様子がおかしくなっています。

Pの神隠しについては、こちらの記事を先に読んでください。

www.ngomyanmar.com

4日間村に帰って静養したものの様子が良くならないので、お坊さんに見せに行きました。本当にすごいパワーを持ったお坊さんでした。なぜか私も見てもらえることになり、誰かから呪いを受けていたことが判明!その時の様子を、今日は書きます。

 

不思議なパワーを持つ僧侶

その僧侶は、タウンジーの僧院にいらっしゃいます。我が家から車で5分くらいで着くところでした。

呪われたとか、神隠しに遭ったとか、そういうことがあると見てくれて、お祓いをしたり対処方法を教えてくれるお坊さんだそうです。とても能力が高く、有名という噂を聞いたので、行ってみることにしました。

他のうらない師のところに行くという案もありましたが、ミャンマーでは、精霊よりも仏教のほうが徳が高いと位置づけられており、「お坊さんのほうが良いだろう」と皆で考えました。

僧院の中の仏像の写真

僧院イメージ(別の僧院です)

 

この日、見てもらった人たち

僧院に行くと、数組の人たちが見てもらうのを待っている状態でした。年配のお坊さんが、オジサンをうつ伏せに寝かせ、その上に裸足で乗ってフミフミしていました。フミフミしている年配のお坊さんが、例のスーパーパワーを持つお坊さんのようです。

見てほしい人たちは講堂に通され、お坊さんが来るまで待たされました。そして、お坊さんがやってくると、一人ひとり、診察(?)が始まったのです。

 

「妹を連れていきたいんです!」

最初に見てもらったのは、50代くらいの女性。お坊さんが彼女の手をとって何かを聞くと、突然手が大きく痙攣し始めました。彼女の中から、とりついていた霊が出てきたのです。

ものすごい興奮状態で痙攣しながら「妹を連れて行きたいんです!」と叫ぶ女性。中の霊が、彼女を道連れにしたいということのようです。お坊さんは「それはダメだ。わしが許可せんぞ」と、落ち着いた様子で霊を諭します。

痙攣しながらの興奮状態は5分ほど続きましたが、お坊さんが「70歳までは待つんじゃ」と霊に諭し、いったんは落ち着きました。それでも、この霊は根強いようで、まだ女性の中に残っているそうです。

 

バイクでこけたおばちゃん

次に見てもらったのは、何もないところで、一人でバイクでこけてしまったというおばちゃん。お坊さんが手に触れて何かを言うと、このおばちゃんも痙攣が始まりました。先ほどのおばちゃんよりも激しくないですが、こちらも相当揺れています。

お坊さんが言うには、土地の霊など4匹がおばちゃんの中に入っているとのこと。「あそこはバイクの事故が多いんじゃ」と言いながら、「4匹とも出てこい!一番強いやつ、他のも連れて出てこい」と何度か言いました。そうすると、4匹とも出たらしく、おばちゃんの痙攣はやみました。

 

Pのいたずら

いよいよPの番です。付き添いのスタッフが「ちょっと様子がおかしいので見てください」とだけ言いました。「神隠しに遭った」などと詳細は話しません。

するとお坊さんはPの手をとり、「菩提樹の下か、○○か?菩提樹の下なら人差し指、○○なら中指をあげて」(○○は聞き取れず)と言いました。するとPの指が揺れ、人差し指がグィと上がったのです!!

「菩提樹のところで何かやらかしたな!」とお坊さんが言います。どうやらPは、菩提樹のところで立ちションか、唾を吐くなどの何かいたずらをして、精霊の恨みを買ったようです。

 

対処方法は、菩提樹にお茶の葉0.25ビス、ろうそく11本、線香27本をお供えし、謝罪の言葉を述べること。Pと男性スタッフでやるように言われました。女性はNG。謝罪の言葉はお坊さんが唱えてくれたので、スマホで録画しました。菩提樹の下でスマホで音を流しながら、謝罪の言葉を唱えろとのこと。

神隠しとも何とも言っていないのに、すぐに「菩提樹の下か?」と聞き出したお坊さんにビックリです。菩提樹はセンターの敷地内に何本もあるのですが、「おそらくあそこだ」と思い当たるところがスタッフにあるようで、そこでお供えをすることになりました。

 

私を呪った人

Pを見てもらった後で「あんたは誰じゃ?」と坊さんが私に向って聞きます。「Pのいるセンターを運営している団体の日本人です」などと答えると、日本人だから珍しく思ったのか、お坊さんは私を前に呼びました。

私の手をとり、目をつぶらせて、いろいろと質問してきます。「○○なら人差し指、○○なら小指をあげろ」みたいな質問です。ぜんぜん意味がわからない質問もあり、どうしたらよいかわかりませんでした。本当なら勝手に指が上がるだろうと思い、静かにしていました。私の指は、おばちゃんたちのように激しく揺れたりは特にせず。人間の自然な反応として少し動いたようでした。お坊さんはその反応を見て、いろいろと判断します。

 

こんな質問を矢継ぎ早にされました。

僧「ごはんか、麺か、コーヒーとパンか?」

僧「男性か、女性か?」

僧「愛情のもつれか、経済的な問題か、何の恨みか?」

僧「パゴダグループか?ドラゴングループか?」

僧「5人兄弟か?7人兄弟か?」

僧「末っ子か?」

 

それでわかったことは、私は誰かに呪われているとのことです。その呪いをかけた人は男性で、ごはんと一緒に呪いをまぜて食べさせました。私がお金を持っていることを妬んで、貧乏になるようにという呪いをかけたそうです。

でも、私はパゴダグループ(なんじゃそりゃ??)の産まれで、呪いからそこまで悪影響を受けていない様子。前世は5人兄弟末っ子だったとか?(末っ子か??としか聞かんかったぞ!)

今後は人から何かを食べさせられても、ホイホイ食べないようにと注意されました。また、豚肉も食べてはいけないとのことでした。

 

感想

おばちゃんの中の霊には驚かされました。あれを目の前で見せられたら、霊の存在やお坊さんの力の確かさは信じてしまいますね。

 

私は誰かに呪われていると知り、とてもショックを受けました。が、強い心が呪いを跳ね返すと信じ、呪った人にも感謝する勢いで生活していきたいと思います。

 

実は、あんまり呪いは実感してなくて、むしろ最近金運が良いなぁと思っていたところです。これはパゴダグループ産まれだというご利益のおかげでしょうか?パゴダグループって、全くよくわからないのですが。ちなみに、ドラゴングループの産まれの人は大変だそうです。「妹を連れて行きたい!!」のおばちゃんも、ドラゴングループだそうです。

 

お坊さんへの謝礼は、二人で10,000KS払いました。お坊さんは本当はお金を受け取ってはいけないのですが「今、僧院の改修中なので、ペンキ代のために、このお金を寄付します」と言わされながら寄付しました。

 

診てもらったすぐ後はものすごく信じてビビったのですが、その後、信じない派の人と話すうちに、あんまり信じない気持ちも出てきている自分がいます。Pも「あのお坊さん、何も指が動いてないのに勝手に判断してたよ」と言っていました(笑)。揺れ出しちゃったおばちゃんは催眠にかかりやすいタイプで、私やPは催眠にかかりづらいタイプなのかもしれません。

 

Pのその後

少しずつ落ち着いてきてはいるそうですが、たまに夜中にセンターから抜け出そうとするそうです。センター長は、脱走が心配で夜に熟睡できないとのこと。

また、Pは菩提樹の近くを通ると「ここにいたい」という気持ちになるそうです。菩提樹の精霊はしぶといです。