NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

ミャンマーのタウンジーという町で、国際協力をやっています。NGO活動、ミャンマーあれこれ、国際結婚育児ネタなど

NGOのスタディーツアーと旅行会社利用の旅、どちらがお得か比較してみた(2019年夏)→終了しました

ミンガラーバー(ミャンマー語でこんにちは)

ミャンマーでNGO活動やっている鈴木亜香里です。

 

今日はスタディーツアーについてです。

私が所属している「地球市民の会」は、毎年スタディーツアーを行っています。

毎回「とても良かった」と言ってもらえ、アンケートの評価は満点!普通のツアーでは行けないところに行けたり、普通ではできない経験ができたりする、自信を持ってオススメできるツアーです。

 

内容はもちろん良いのですが、料金もめちゃくちゃ安いです。

なかなかパッと見では理解しづらいスタツアの料金について、旅行会社のツアーと比較しながら解説します。

 

長文ですので、結論見たい人は「まとめ」に飛んでください。

 

 

地球市民の会のスタディーツアー(2019年夏)→終了しました

まず、私の所属する地球市民の会のスタディーツアーの行程を見てみましょう。

 

8月22日 ヤンゴン国際空港着、ヤンゴン泊

8月23日 ヤンゴン→ヘーホー(国内線)、現地高校生と農作業、交流会、農業センター泊

8月24日 インレー湖観光、農業センター泊

8月25日 環境保全活動をしている村訪問、村の人と一緒に植林、ニャウンシュエ泊

8月26日 トレッキング、村訪問、ニャウンシュエ泊

8月27日 子ども寮訪問、SDGsについてのワークショップ、農業センター泊

8月28日 カックーパゴダ観光、インフラ整備事業視察、タウンジー泊

8月29日 ヘーホー→ヤンゴン(国内線)、ヤンゴン観光、ヤンゴン泊

8月30日 チャイティーヨーパゴダ観光、ヤンゴン国際空港で解散

 

聞きなれない地名ばかりで混乱しますかね・・・。

 

8月22日出発、8月30日解散(日本着は8月31日)です。

国際航空券は値段に含まれないので、各自手配が必要となります。

 

ヤンゴン発、ヤンゴン解散。

国内航空券、交通費、宿泊費、食費、ガイド料、入場料等すべて含まれてますので、その他に必要なのはお土産くらいです(学生なら100ドルもあれば十分)。

 

お値段 98,800円!!10万円でお釣りが来ます。

これ、高いと思いますか?安いと思いますか?  

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村訪問でお世話になった家族と仲良しに☆

地球市民の会のツアーを、旅行会社の料金で手配してみたら・・・

安い旅行会社といえば、HISというイメージがありますね。HISはヤンゴンにも支店を出しています。ということで、HISで上記行程を手配したらいくらになるのか、計算してみたいと思います。HISのwebサイトより、一番安い金額を引っ張ってきました。1名参加の料金ではなく、2名参加の1名分の料金です。

 

8月22日

・ヤンゴン空港→ホテルのタクシー 片道送迎 2,490円(HIS)

・ヤンゴンのホテル ホテルシカゴ 1,990円(HIS)

8月23日

・ホテル→ヤンゴン空港のタクシー 片道送迎 2,490円(HIS)

・ヤンゴン→ヘーホー航空券(情報見つからず)

・ヘーホー空港→ニャウンシュエのタクシー 片道送迎 4,180円(HIS)

・ニャウンシュエホテル ザ・セレニティーインレーリゾート 4,440円(HIS)

8月24日

・インレー湖一日ツアー日本語ガイド、ランチ付き 9,050円(HIS)

・ニャウンシュエホテル ザ・セレニティーインレーリゾート 4,440円(HIS)

8月25日

・専用車チャーター日本語ガイド、セダン 7,810円(HIS)

・ニャウンシュエホテル ザ・セレニティーインレーリゾート 4,440円(HIS)

8月26日

・トレッキング、英語ガイド、ランチ付き 3,840円(HIS)

・ニャウンシュエホテル ザ・セレニティーインレーリゾート 4,440円(HIS)

8月27日

・専用車チャーター日本語ガイド、セダン 17,200円(HIS)

・タウンジーホテル(情報見つからず)

8月28日

・カックーパゴダ、日本語ガイド、ランチ付き 18,110円(HIS)

・タウンジーホテル(情報見つからず)

8月29日

・ニャウンシュエ→ヘーホー空港のタクシー 片道送迎 4,180円(HIS)

・ヘーホー→ヤンゴン航空券(情報見つからず)

・ヤンゴン1日観光、日本語ガイド、ランチ付き 10,180円(HIS)

・ヤンゴンのホテル ホテルシカゴ 1,990円(HIS)

8月30日

・ゴールデンロック日帰りツアー、日本語ガイド、ランチ付き 20,860円(HIS)

 

 ここまで、わかっている金額を足しただけでも、122,130円です。

 

ミャンマー国内航空券代(往復)約200ドル

タウンジーホテル2泊 約40ドル

インレー湖入域料 10ドル

これらがまだ含まれてませんので、先ほどの122,130円にプラスすると・・・全部で15万円くらいいきますね。

 

また、ランチ付きと書いた場所以外は、昼食や夕食は別料金です(朝食はホテルでついています)。

農村や農業体験、寮訪問、ワークショップなどはNGOオリジナルのアクティビティーですので、そもそも旅行会社でのアレンジは不可です。

 

そう考えると、98,800円というのは、めちゃくちゃお得ですよね!

 

 

地球市民の会のツアーを、バックパッカーが試してみたら・・・

旅行会社は高いから、自分でできるだけ手配して、バックパッカー的にやりたいという方もいらっしゃるかもしれません。そういう場合はどうなるでしょうか?

国内移動を飛行機でなくてバスにする、agodaで一番安い宿を予約する、専用車じゃなくてバスを利用・・・などと考えるかもしれません。

 

飛行機をやめてバス利用すると、200ドルを40ドルに節約できます。夜行バスなのでホテル代も節約できます。その代わり、時間がかかるのでスタディーツアーの学びの時間が減ります。

agodaで一番安い宿を予約するのは良いと思います。でも、ミャンマーのホテル代はけっこう高いところが多いですし、上記HISはホテルに関してはけっこう安めでしたので、あまり差は出ないでしょう。

専用車をやめてバス利用は、まず無理です!ヤンゴン市内では可能でしょうが、シャン州では公共交通機関が発達していないので、村まで行けません。ミャンマー語が堪能で、うまいこと情報を集められるのであれば可能かもしれませんが、時間のロスは大きいです。

 

旅行会社は、仕入れ価格の20%程度手数料をのせていると、どこかで聞いたことがあります。仮にHISが20%手数料をのせているとすると、自分で手配すれば12万円(15万円の20%減)となります。まあ、それだけ手配できる語学力とか、情報収集能力、時間などが必要になってくるので、まず無理です・・・。

 

そう考えると、スタディーツアーの98,800円がいかにお得なお値段かがわかりますね!

 

 

まとめ:スタディーツアーのメリット・デメリット

ということで、長文お疲れさまでした。まとめます。

 

地球市民の会のスタディーツアー・・・ 98,800円ポッキリ

それを旅行会社で手配したら・・・ 150,000円以上

それをバックパッカーなら・・・ 120,000円以上

 

NGOのスタツアのメリット

・値段が安い!(現地を知り尽くしている人が手配しているので)

・普通の旅行会社で手配ができないところに行ける。

・NGO現地駐在スタッフが説明してくれるので学びが深い。

・他の参加者と交流ができる。

・食事も全部コミコミなので、お金が足りなくなる心配がない。

 

NGOのスタツアのデメリット

・日程が決まっているので、好きなときに出発できない。

・自由行動できる時間が少ない。

・クレジットカードが利用できない。


 

地球市民の会のスタディーツアーに参加したいと思った方はこちらから。

↓ ↓ ↓

terrapeople.or.jp

 

2018年スタディーツアー参加者の写真をまとめたビデオです。ツアーのイメージを持ってもらえると思うので、見てみてください。6分弱。

 

www.youtube.com

 

こちらは、スタディーツアーの宣伝ムービー。私の変なナレーション入りです。4分弱。

www.youtube.com