NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

ミャンマーのタウンジーという町で、国際協力をやっています。NGO活動、ミャンマーあれこれ、国際結婚育児ネタなど

小学2年生海外ホームスクーリング体験談(ミャンマー)

ミンガラーバー。

ミャンマー在住の鈴木亜香里です。

 

我が家には、7歳、4歳、0歳の子供たちがいます。7歳の子は、日本で言うと小学2年生。ですが、2021年は学校に通わないでホームスクーリングをしています。4歳の子も幼稚園には通わず、家で勉強をさせています。

 

なぜホームスクーリングを選択したのか、どういう風に勉強しているのかをご紹介したいと思います。

 

ホームスクーリングになったわけ

インターナショナルスクールに通っていた

我が家はミャンマー人の夫と日本人の私の国際結婚家庭です。ミャンマーの地方都市に住んでいます。日本人学校はヤンゴンにしかないため、ミャンマーローカルの学校か、インターナショナルスクールに通わせるしか選択肢がありませんでした。いろいろと検討した結果、長男はインターナショナルスクールに通わせることにしました。インターナショナルスクールと言っても外国人はほとんどおらず、少しお金を持っているローカルの子供たちが通う学校です。

 

インターナショナルスクールについては、これらの記事にも少し書いています。

ミャンマー人と結婚する前に知っておきたい子育ての話【里帰り出産・学費・マルチリンガル】 - NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

 

海外在住でマルチリンガル育児!我が家の場合は4言語 - NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

 

オンライン授業は身につかない

2020年度、長男は小学1年生でした。しかし、ミャンマーは新型コロナウィルスの影響で、学校を閉鎖。一年間、まったく学校に通わせることができなかったのです。(高校だけ、2週間くらい開きましたが、すぐにまた閉鎖されました)

 

ローカルの公立学校の子は、完全にお休みでした。長男が通っている私立のインターナショナルスクールでは、一年間オンラインで授業が行われました。

 

以前、オンライン授業について書いたこともあります。これはまだ初めだったので、割とポジティブに書いてるな、私。

オンライン授業を小学一年生が受けてみた(ミャンマー) - NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

 

しかし、オンライン授業は小学校1年生の子供には厳しいです。すぐに集中力がなくなって立ち歩いてしまう。字が書けるようにならない。先生のフォローも行き届かない。特にミャンマー語の勉強にぜんぜんついていけず、毎日家で私が1時間つきっきりで教える羽目になりました。

 

政変により、学校に通えない

そんな中、2021年2月1日に起きた政変。ネットが遮断され、オンライン授業がしばらく休みになりました。3月ごろは、家のすぐ近くで銃声が響き渡る中、オンライン授業を受けていたこともありました。全く勉強どころじゃないです。それでも、高い授業料が返してもらえることはありません。

 

6月からミャンマーの新学期が始まるのですが、2021年5月末には「子どもを学校に通わせないぞ!」という運動が盛んになりました。実際には、主義主張と言うよりも、学校に兵士がいるために怖くて子供を学校に通わせられないという家庭が多かったです。通学率は10~20%ほどでした。

 

公立学校がそんな中、いくら私立のインターナショナルスクールだからと言って、堂々と子供たちを学校に通わせるわけにもいかない雰囲気でした。お金を持っている人だけ教育を受けさせられて、普通の人たちは2年間学校なしっていうのも、なんかね・・・。しかも、いつ内戦になるかわからないと言われていたり、爆弾事件があったりしたので、危なくて子供を家から出せなかったです。

 

したがって、インターナショナルスクールは、2021年度もオンライン授業を行うことになりました。「コロナの影響で、少なくとも半年はオンライン授業です」と通知が来ました。

 

学校をやめさせる決断

たとえオンライン授業でも、授業料は変わりません。日本で私立の学校に通わせるレベルでお金がかかります。公立だったらほぼ無料なのに、何十万円もの授業料を払わないといけないのは厳しい!しかも、オンラインだと勉強があまり身につかないのです。

 

私はそれでもインターナショナルスクールのオンライン授業を受けさせたいと考えていました。学校に所属させないというのは不安でしたから。また、翌年学校に戻るとしても、試験に落ちたらまた2年生をやり直さなければならず、友達と学年が分かれてしまうのも可哀そうだと感じていたからです。

 

しかし、夫が「家庭教師を呼んだほうが安くて身につく」と言い、今年はインターナショナルスクールに通わせない(所属しない)決断をしました。

 

今、ミャンマーで新型コロナウィルスが大流行しています。6月末ごろからデルタ株の感染爆発により、ミャンマーでは多くの人々が亡くなっています。感染拡大を抑えるため、7月17日から8月31日まで、1か月半が公休日となりました。もともと10~20%程度の通学率でしたが、7月17日以降は学校が休みとなっています。

 

インターナショナルスクールのオンライン授業は続いているでしょう。果たして半年でオンラインは終わるのか・・・。今年いっぱいはリアル通学は無理だろうなと思います。

  

ホームスクーリングで何を勉強しているか

小学二年生の勉強を家でやらないといけません。リアル通学が可能になったらインターナショナルスクールに戻ろうと考えていますので、インターナショナルスクールについていけるレベルの英語も必要です。そして、日本人の子供ですから、日本語にも手を抜くわけにはいきません。そんな我が家の勉強方法を紹介します。

 

ミャンマー語:家庭教師

平日の9時~12時に、家庭教師に来てもらっています。今まで学校の先生をしていましたが、やめた先生です。午前中は我が家で家庭教師をして、午後は先生の自宅で塾をやっています。

 

長男と次男、二人の勉強を見てもらっています。ミャンマー語、英語、算数の3科目。3時間つきっきりで教えてもらうので、オンライン授業のときよりも字が書けるようになってきました。月額150,000ks(約10,000円)です。インターとくらべてめっちゃ安い。

 

家庭教師との勉強では、主にミャンマー語の力を伸ばしてほしいと思っています。

 

家庭教師と小学生

優しい先生

日本語・算数:スマイルゼミ

日本の2年生レベルの学習のために、スマイルゼミを使っています。スマイルゼミは算数の計算力と国語(漢字含む)をしっかり身につけてほしいと思って使っています。

 

スマイルゼミについては、こちらの記事にレビューを書いています。紹介で始めるとポイントがもらえるので、スマイルゼミを検討している方はぜひ、こちらの記事から申し込んでみてください。

【海外在住者】通信教材はスマイルゼミ一択 - NGOミャンマー駐在員のハリキリノート

 

科学・英語:Tappity

コロナで外出ができなくなるし、ホームスクーリングになるということで、夫が子供たちにiPadを買ってくれました。iPadは高いけど、それでもインターナショナルスクールに払う学費よりもぜんぜん安いです。iPadで気に入っているアプリがTappityです。

Tappity: K-5 Science for Kids

Tappity: K-5 Science for Kids

  • Tappity, Inc.
  • Education
  • Free

apps.apple.com

 

アメリカの子供が科学を楽しく学ぶためのアプリですので、完全に英語です。科学のコンテンツがすごく充実しているし、楽しく学べるような工夫がいっぱいあります。Youtubeなどを使って工夫すれば、無料で科学を学ぶことはできますが、うまく動画を探せなかったり、Youtubeアプリを開くと違うものばかり見てしまう・・・という悩みがあったので、このTappityには助けられています。英語力と同時に、科学への好奇心を育むことができます。

 

Tappityについては、別に記事を書きたいと思います。が、記事の更新を待てない、すぐに始めたい!!という方は、こちらのリンクからお申込みください。アフィリエイトプログラムに参加しているので、このリンクからだと33%引きで購入できます!日本語でこのアフィリエイトをやっているのは、たぶん私だけだと思いますので、このブログに出会えた方はラッキー☆年額74.99ドルが49.99ドルになります。

 

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Tappity

 

学習習慣化:教科書・ドリル等

ミャンマーで市販されている教科書やドリルを購入して使っています。ミャンマーの教科書は家庭教師の先生と一緒にやっています。

 

英語のドリルは、毎日夜の勉強時間に1枚ずつやらせています。在ミャンマー日本大使館から日本の教科書がもらえるので、毎日国語の音読をさせています。

 

ホームスクーリングの感想

不安がいっぱいだったホームスクーリングですが、意外と良いかもしれないと思っています。家庭教師の先生と毎日3時間勉強し、長男は夜に1時間私と勉強をしています(次男はやってない)。普通に学校に通っている子よりは勉強時間が短い気がしますが、他の子を待ったりする時間がないし、子どもに合わせた内容を勉強できるので、効率よく勉強できていると思います。

 

家庭教師と幼児

4歳の子も少しずつ文字を覚えています

音楽、体育、図画工作の時間がないのが心配ではあります。音楽は、家でキーボードを弾いています。図画工作については、ガラクタでなんやかんや工作をして楽しんでいます。体育はコロナなので全くできていないです・・・。

 

夫に押し切られた感じでホームスクーリングになりましたが、長い人生、こういう時期があってもいいのかなと思います。とはいえ、お友達と遊べないこの環境は可哀そう・・・。早くコロナが落ち着いて、リアル通学できる日が来ることを願っています。