ミンガラーバー。
ミャンマーで6歳と3歳の子育て中!鈴木亜香里です。
6歳の長男は、今年から小学一年生です。ミャンマーのインターナショナルスクールに去年から通っていますが、コロナの影響で3月中旬からずーっと休校状態。高い学費も払っているのにツライ・・・。
今週(5月18日)より、インターナショナルスクールでオンライン授業が始まりました。6歳の子ども相手にオンライン授業って、絶対うまくいかないでしょ・・・と思っていたのですが、なんとか楽しくやっているようです。
日本でもオンライン授業が始まってくると思いますので、どんな感じか参考にしていただけましたら幸いです。
オンライン授業の準備
オンライン授業が始まるので、準備をするようにと学校からお知らせが来ました。5月8日のことです。でも、私はお知らせを見落としていて、気づいたのは5月12日!ちょっと焦りました。
ハード面
オンライン授業のために、用意しないといけなかったものです。インターナショナルスクールなので、裕福な家庭のみだから準備できることです。ミャンマーの一般家庭だと、PC買ったり、wifi整備したりは難しい・・・。というか、村によっては電気や電波すら来てないので、公立校でオンライン授業をすべしという声は皆無ですね。絶対に無理なことは、全国民が知っています。
パソコン
子どもが使うためのPCが必要です。夫のお店に使ってなかった1台があったので、それを利用。しかし、うちは長男一人だけだからいいですが、兄弟多いと兄弟の人数分PCが必要になるのかな・・・それは大変ですね。
マウスとマウスパッドはなかったので、それぞれ4,000ksと1,000ksで買いました。
office2013が必要とのことで、PCショップに行ってoffice2013をインストールしてもらいました。その他必要なFlash Playerとか、zoomアプリとか、pdfエディターとか、学校が指示してきたものがたくさん・・・なんとか自力でインストールしました。PCに慣れてない家庭だと大変だろうな。
ミャンマーだと、わかんない場合はPCショップにもっていって「これ全部入れてください」と言ったらやってもらえます。お金は少しかかるけど、楽ですね。
ヘッドセット
消音機能付きのヘッドセットを買えと言われて、18,000ks(約1,500円)で買いました。イヤホンマイクなら家にあったけど、耳に差し込むタイプだと子供は痛くなってしまうので、ヘッドセットが良いみたい。
wifi環境
我が家にはすでにwifi導入済みだったので問題なし。ただ、停電すると使えなくなるため、もし授業中に停電したときのために、携帯電話からデザリングできるようにも準備しておかねばなりません。これは日本では必要ないでしょうが、ミャンマーだと必須!
ソフト面
gmailの取得
まずは子供のgmailアドレスを取得するように指示が来ました。これは簡単にできた。子供のgmailアドレスにメールが来たら、親のgmailに転送されるように設定もしておきました。これで、学校からのメールを見落とさずに済みます。
毎日のzoom授業の案内は、前日にgmailで送られてきます。gmailを開いて、zoomのURLを押して、zoomが始まるという感じ。
グーグルクラスルーム
グーグルの提供しているクラスルームというアプリに入りました。時間割表とかをここで共有できるみたい。まだあまり活用してないです。
その他
静かな環境
一番大変だと思ったのが、家の中の静かな環境を準備すること。机があって、電源が届いて、静かな環境・・・って我が家にないんですが。次男がいるので、TVつけててもTVの音が気になるし、TV消すとうろちょろするし。
解決策として、長男のオンライン授業がある時間は、夫に次男を連れて行ってもらうこととしました。自営業だから子供を連れていけて助かりますね。他の家はどうしてるんだろう・・・金持ちで家が広いから、部屋がたくさんあるのかな。
親が隣で見る
まだ小学一年生でパソコンの操作に慣れていないし、停電や突然の不具合などに子供では対応できないので、親が隣で見ている必要があります。我が家は、私が在宅ワーク中のため、隣で仕事をしながら様子を見ています。
私の在宅ワークが終了して、子供のオンライン授業は継続ということになると、かなり厳しい・・・。子守りのおばちゃんは、パソコンの操作ができません。オンライン授業(小学生)は、親も子供も両方家にいることが前提の授業形態だなと、改めて思いました。
オンライン授業を受けてみた
5日間、オンライン授業を受けた息子を隣で見ていた感想です。
毎日30分間のzoom授業
毎日9:30~10:00すぎまで、zoomで授業が行われています。生徒数は15名程度なので、zoomの一画面でおさまる人数です。ヘッドセットをつけているので何を言っているのかよく聞こえませんが、全員マイクオンで双方向型の授業が行われているようです。
先生が画面共有をして、それを見ながらクイズやゲーム形式で子供たちが答えます。歌ったり、ダンスを踊るときもありました。飽きないように工夫がしてあり、さすがです。ただ、これだけ工夫をできるのは、1日たった30分だけだからでしょう。先生の授業準備がめっちゃ大変そう・・・。
小学1年生なので、30分を超えると集中力が落ちます。ヘッドセットも痛くなってくるみたい。あくびをしたり、「I'm hungry」とか言い出すので、頭をひっぱたきたくなります(笑)。
学習ソフトを利用
学校が契約している学習ソフトで、以前から学校で やっているので子供は慣れています。それを自宅のPCでも利用できるようにしてくれました。マウスで操作するだけなので、子供だけで簡単にできます。
それぞれが自分のペースで進める感じです。zoomでつないでいて、ちゃんとやっているか先生が見張っています。(オフラインでも、親が見張ってます)
英語の発音の聞き分けや、単数形と複数形の聞き分けなどを、楽しいゲーム形式で学べるみたいです。
プリントや宿題は今のところなし
まだ最初だからか、特にプリント等の課題や宿題は出ていません。高学年だと出ているのかもしれませんが。あまりにも何もないのもなぁ・・・と思うので、少しくらい宿題を出してほしいなと思います。
宿題がないので、我が家はスマイルゼミを活用しています。
その他、日本語と英語の本を毎日書き取りするようにしています。子供はイヤイヤ書いてます。
親の反応
夫を見ていると、かなりオンライン授業にネガティブな反応を示しています。
「小学生がパソコンの前で集中できるわけがない」
「ミャンマーの電気や電波は弱いからすぐ切れる」
「高い学費の割に、1日30分しか教えないなんて!」
と、毎日言っています。
やはりこういう親が多いみたいで、5月18日から6月15日までの1か月間は、無料でオンライン授業が実施されることになりました(以前からインターナショナルスクールに通っていた生徒のみ対象)。
無料期間で満足できない場合は、学費を払わずに自宅学習をすることになります。コロナがおさまったタイミングで試験を受け、合格したら復学できるそうです。お金は節約できても、自宅学習はかなり大変なので、試験受からなそう・・・。天才な子ならいいけど、うちは無理だ。
夫は高い学費に怒っていて、「ダメだったら公立校に行かせる」と言い出しています。いったいどうなるのか・・・。このままインターに通わせたいのに!コロナ憎しです。